「僕のヒーローアカデミア」アニメ(発目明がいい!)とか押切蓮介「狭い世界のアイデンティー」とか。

Posted at 17/04/24

土日に読んだもの、視聴したもの。

土曜日に見たアニメのうち「進撃の巨人」は前回書いた。
もう1本見たのは「僕のヒーローアカデミア」第4話「策策策」なのだけど、今シーズンのアニメに初めて出て来たキャラのうち、一番魅力的なのは発目明だなと。キャラの造形もいいし、「私のドッかわいいベイビーがですね!」という喋り方の声もいい。こちらを見ると、声優の桜あずさんは声優初挑戦とのこと。ツイッターのプロフィールを見ると「トロイアの女たち」に出演されているようで、この方は本格派の女優さんなのだろう。この演目は、鈴木忠志さん演出で白石加代子さん主演で見たことがある。舞台女優っぽい声がこの発目明というトリッキーなキャラによく合っている。次回も楽しみ。

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田中真弓
TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
2009-11-21



日曜に見たアニメが「One Piece」。昨日はサンジの姉、ヴィンスモーク家のレイジュが登場し、猛毒に苦しむルフィの唇から毒を吸い出すと言う色っぽい展開。その毒がレイジュのマントに広がって行く様子など、アニメならではの演出もあり、とてもよかった。次回はサンジの結婚相手であるビッグマムの娘・プリンが初登場。サンジ救出編は連載では何となく展開がもたもたした感があったが、アニメではポイントポイントを押さえて小気味よく展開している感じ。プリンも複雑だが魅力的なキャラなので、また楽しみだ。
午後は日本橋に出掛け、そのあと八重洲口の三省堂や丸の内の丸善にも行ったのだが、三省堂でプーラン・ネランク「フランス料理の歴史」(角川ソフィア文庫)、丸善で押切蓮介「狭い世界のアイデンティティー」1巻(講談社モーニングKC)を買った。

フランス料理の歴史 (角川ソフィア文庫)
ジャン=ピエール・プーラン
KADOKAWA
2017-03-25



「フランス料理の歴史」は人類が火を使った調理を始めた歴史、またギリシャやローマ時代のエピソード(特にネロ帝時代のアピキウスについて)にも言及した後、中世後期(14世紀末)のタイユヴァンが残したルセット(メニューと言っていいか)、シャルル6世の食卓に供されたそれから詳述が始まっている。(シャルル6世はジャンヌ・ダルクが即位させたことで知られるシャルル7世の父であり、百年戦争さなかの王)

印象に残ったのは、家長が食卓に供せられた肉を切り分ける、といううだり。肉を切り分けるの(デクパージュ)はヨーロッパでは家長の役目だ、ということは聞いてはいたが、どうもそれは権力の誇示という意味があるようだ。ナイフは自分が保持している長剣を用いたとのことで、つまり武器と食器を共用していたのだと。そして食事の価値をあげるために招待した高貴な客には、客自身に切り分けさせることによって、優れた剣の使い手であることを伺わせ、社会的地位を勝ち取る資質を見せつけ演出する手段であった、というわけだ。

肉を切り分けるのと剣の使い手であることがどう関係あるのか、そういう文化がない日本人の私としては「そんなものですか」というしかない。武士が自分の魂とされる刀で肉を切り分けるとか、想像もできないし。まあ、戦国時代とかならあったのかな、そういうことも、という感じではあるが、何だか野蛮な感じがする。

まあ、そういうわけでそういう起源説話を読んでも、男が肉を切り分けると言う慣習にはちょっとなじめないものがあるなあということは思った。

でも色々と興味深い。読みかけ。
押切蓮介「狭い世界のアイデンティティー」1巻。読了。一言で言って面白かった。作者はただ者ではない、という感じ。「ハイスコア・ガール」で2013年「このマンガがすごい!オトコ編」2位を獲得したものの、著作権問題で自主回収になるなどミソをつけたが、現在ではビッグガンガンで連載を再開している。私はビッグガンガンで少し読んだだけなのだけど、ただならぬ雰囲気を持った作品だとは思っていた。その鬼才ぶりが、この「マンガ家マンガ」にはストレートに現れている。

マンガ家マンガはいろいろあるが、この作品が一番意識したのはジャンプに連載された「バクマン。」ではないかと思った。「バクマン。」のネガフィルムのような作品だという気がする。「バクマン。」は面白かったけどちょっと編集者・出版社サイドに立った綺麗事過ぎる部分があって、一部にはかなり反発もあるようだが、その不満みたいなものがこの作品を読むと吹っ飛ぶ感じがある。

この作品もマンガ家を目指す少女(兄を出版社に殺されているという設定自体が最初っから飛ばしてる)が「腐り切った」マンガ業界で「暴の力」も駆使しつつの仕上がって行く、というストーリー。ウェブマンガ家と紙マンガ家の対立とか、現代ならではのネタも織り込みつつ、極悪非道の出版社に、いかに自分の作品を読ませ掲載させて行くか、とぐいぐい迫る感じは、面白くなければ嘘だ、という感じである。これも先が楽しみ。

という感じでいろいろ読んだ。

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