梅雨時はとにかく身体を動かす:日本橋・きんつば・プリマックス

Posted at 16/06/20

梅雨もたけなわ。東京にいると、部屋の中でじっとしていると、身体の中に何か熱くて湿った塊のようなものを感じて、動けなくなってしまう。ものを書くにはなかなか辛い季節だ。

こういう時にはむしろ動いた方がいいようで、散歩に出掛けるなり書店巡りをするなりした方が、新しい動きを自分の中から導き出せる。でも今日はそういう発想にならず、むしろ新しいものを読むことで頭の中がパンクしてしまうのではないかという気がして、何か書けるまでうちで頑張ろうと思っていたのだけど、全然書くべきものが浮かんで来ないまま夕方になってしまったので、とにかく出掛けることにした。

どこに行くという目的もなく出掛けて、とりあえずいつものように日本橋に出て、日本橋の丸善を一周して本を物色したが読みたいというものもなく、そういえば最近東京駅八重洲口の三省堂で興味のある本を見つけるなと思って三省堂まで歩いた。八重洲口に通じる桜並木はちょうど西日を受けてまぶしく、きれいだったので何枚か写真を撮った。スタバに入ろうかと思ったけどどこも混んでたのでやめて、三省堂でいくつか本を物色して、結局本田「ガイコツ書店員本田さん」を買った。


 

どこで読もうかと日本橋口に出たら、ちょうど会社を出て来た人の群れにぶつかって、退勤時間がずいぶん早くなったんだなと思う。呉服橋まで歩く途中で榮太樓の喫茶室によるということを思いつき、呉服橋で永代通りを渡って裏道の榮太樓まで行ったが、わずかに喫茶室のラストオーダーの時間を過ぎていて、お茶をし損ねた。金鍔と日本橋餅を買って帰ることにした。ちなみに、日本橋餅は「にんべん」のカツオだしを使ったたれをはさみ、山本海苔店の海苔を使った「日本橋共演」の餅なのだそうだ。

どこでお茶をしようかと考えつつとりあえずパンでも買おうかとCOREDOの地下のメゾンカイゼルに行って、パンはまだ少し残ってるということを思い出し、ここでお茶をすることにした。この喫茶コーナーは先払い。ベリーのタルトにヨーロッパ的なコーヒー。マンガも読んだけどツイッターしてた時間の方が長かったか。内容は前半ちょっとBL方面の話に偏ってた。後半はまだこれから。

とりあえず満足し、さて夕食はどうしようかと思いながら地上に出て、丸の内の丸善で何か食べようかと思って西日の方へ歩いて行く。いつもと違う永代通り側からoazoに入り、二階でマンガを物色してたらなんと発売日を見落としてた柴田ヨクサル・蒼木雅彦「プリマックス」5巻を見つけた。それまで気持ちがなんだか全然前向きになってなかったのが現金なものであっという間に元気になり、ついでにさっき見つけて面白そうだけど買うかどうしようかと思ってたオノナツメ「レディ&オールドマン」1巻も買うことにした。
ほくほくしながら3階に上がって新書を少し見て、宇野重規「保守主義とは何か」を立ち読みし、バークやオークショットの懐かしい議論を読んで買おうかと思ったが、レジの行列があまりに長いので次の来店時に買うことにした。
4階まで上がり、ギャラリーで洋書のフェアをやっていて、バルテュスの画集があったのでよく見たら私の持ってる都美館でやったときのカタログで、なぜここに紛れ込んでいたのかな、という感じだった。カフェに行って「プリマックス」を一気に読破。やはり「プリマックス」最高。これでヤンジャンのバックナンバーまで含めて全部繋がったので、読み返すことが出来る。この面白さについては明日ブログに書こうと思う。

ハヤシライスを食べてゆっくりと帰る。8時前で、ちょうどラッシュも一段落した時間。新しい靴も履くのが2回目で、だいぶ慣れて来た。

というふうにして帰って来て、ブログを書いているわけだ。梅雨時は、やはりいろいろ考えないでまず身体を動かす、という選択肢はアリだな、と思ったのだ。

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by Luke Peterson

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