感情が昂じ過ぎ/有機農業の「美しさ」

Posted at 13/10/09

【感情が昂じ過ぎ】

別冊 少年マガジン 2013年 11月号 [雑誌]
講談社

今日は『進撃の巨人』第50話が掲載された別冊少年マガジン11月号の発売日で、なんだかあまりに感動してしまって浸りすぎていたら気持ち悪くなってしまった。昨日は吾妻ひでお『失踪日記2 アル中病棟』を読み切ったらこれも何というかそういう感じで、やはりフィクションというものの毒性というのは大概にしておいた方がいいというところはある。実際感情というものはあまり昂じ過ぎるとそれがネガティブなものに限らず喜びや嬉しさであっても危ない時がある。井上陽水の『東へ西へ』でも「君は嬉しさ余って気が触れる」というフレーズもあるし。


【有機農業の「美しさ」】

キレイゴトぬきの農業論 (新潮新書)
久松達央
新潮社

少しだけ『キレイゴトぬきの農業論』を読んだ。有機野菜についての考え方がすごく納得できるものがあったので引用してみる。

「僕自身は、生きものの仕組みを利用する有機農業の技術は工夫に満ちた実に面白い試みだと思っています。特に、そのローテクな部分に惹かれます。大量のエネルギーを使うのではなく、もともと生き物が持っている力を上手に利用するところに美しさを感じます。よけいなものをそぎ落としたシンプルな機能美が好きなのです。……生き物を扱っている以上、最後のところは生命力を直接感じる環境の中で仕事をしたい、という思いがあります。……手触り感(tangibility)のある技術に美しさを感じるのが、ぼくの個性なのだと思います。」

ただ「安全だから」とか「自然だから」という理由ではなく、「美しいから」というとらえ方がいいと思った。こういうものはどうしても理念先行、頭でっかちになりやすいので、美味しい野菜を作るとか、こういう環境で仕事をしたいとか、こういうところに美しさを感じるとかいう感じ方が大事なんじゃないかと思う。

「有機農業は全体として労働集約型になりやすいので、…労働コストは高くなります。「有機栽培」を謳う野菜の値段が高い主な理由もここにあります」というのは単純なことだが目から鱗だった。付加価値があるから高いのだと思ってたのだけど、コストの問題だったのだ。

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