「今、何をすべきか」/ウィンスロゥ『アーティストのための美術解剖学』/自分を知ることの怖さ:『アイデンティティの心理学』

Posted at 13/08/05

【「今、何をすべきか」】

夕方になって、神保町に出かけた。シャワーを浴びてから、ユニクロのエアリズムを上下とも着て出かけたのだけど、すごく過ごしやすくて、これはいいと思った。がいあプロジェクトの前を通ると、「アレッポの石鹸」を売っていたので買った。まだ仕入れがあるのだろうか。神保町に出て、書泉ブックマートから三省堂の各階を散策した。

アイデンティティの問題についていろいろ考えていて、結局自分がやっていることにアイデンティティを持つのだから、これから自分が何をやるかということが新しいアイデンティティになるわけで、いまから自分が何をやるのかということをよく考えるべきだ、ということに思い当たる。つまり、「自分がどこにいて、何をすべきか」をよく考えろということで、それを確信すること、「自分がどこにいて、何をすべきかが分かる」力が大事なのだと思う。「今、何をすべきか」とは『進撃の巨人』でジャンという登場人物が自問自答する言葉なのだけど、結局そういうジャンの力を持つということなんだなとか思う。


【ウィンスロゥ『アーティストのための美術解剖学』】

アーティストのための美術解剖学: デッサン・漫画・アニメーション・彫刻など、人体表現、生体観察をするすべての人に
ウィンスロゥ
マール社

そんなことを考えながら本を物色して、ふと目についたのがウィンスロゥ『アーティストのための美術解剖学』(マール社、2013)だった。この本は、身体の各部の詳細な様子とその形の特徴などについて詳しく描写している。筋肉や骨、腱や膜、皮下脂肪など、一つ一つ詳細に取り上げていて、たとえば掌を前に向けたとき三角筋の付け根は腕の後ろ側になり、掌を後ろに向けると腕のこちら側になるとかを、詳しく図示してあったりする。身体の各部がどういう時にどう見えるかについて詳細にわかる。絵を描くためにも役に立つが、先ず身体がどういう構造になっているかについて、私自身がよくわからなかったことが見ていてなるほどということが多く、それを理解するためにもとても役に立つ。逆に構造を絵に描くことによって身体を理解するということもできると思った。自分は健康について身体からのアプローチをしている面があるから、自分でももっと積極的に知った方がいいと思ったし、解剖学的な説明をした本を読む気にもあまりなれなかったけど、こういう描写の必要から詳細に述べられたものは自分にとっても読みやすく理解しやすいと思った。

いつも行く店で夕食を取って帰るつもりだったが、行ってみると外に貼ってあったメニューにご飯ものがなくなっていて、さてどうしようかと思う。どこがいいかなといろいろ考え、そういえば東京堂にカフェができてから使ったことがないなと思って東京堂でカレーセットを頼んだ。ファーストフード的なものだったが、3階に上がると喫煙室であったが誰もいなく、店内の雰囲気がよかったのでそこでご飯を食べた。だんだん夕闇が迫っていた。

【自分を知ることの怖さ:『アイデンティティの心理学』】

アイデンティティの心理学 (講談社現代新書)
鑪幹八郎
講談社

食事を終えてコーヒーを飲んでいるともう一人の客が入ってきて、奥の方でたばこを吸い始めた。潮時だと思って外に出て、アイデンティティの本を探してみる。検索機で調べて、鑪幹八郎『アイデンティティの心理学』(講談社現代新書、1990)という本があり、立ち読みしてみて面白いと思ったので買うことにした。

帰りの電車の中でぱらぱらと読んで、読みながら少し怖さを感じている自分に気付いた。私は心理学とかがあまり好きではなかったのだけど、つまりそれは、自分がどういう人間なのか、自分を知るのが、あるいは自分の心の中身を知るのを恐れているところがあったからだ、ということに思い当たった。自分は何かとんでもない怪物なのかもしれない、という恐れがあって、だからこういうものを読むのを無意識に避けていたのだということに気がついた。

このあたりについて、もっとまとまったことを書こうと思ったのだが、明日改めて書くことにしようと思う。

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