『壊れた仏像直しマス』/『解体屋ゲン』

Posted at 13/04/06

【『壊れた仏像直しマス』/『解体屋ゲン』】

忙しくてなかなか更新できないのだが、少し書いておこう。木曜日と金曜日は仕事の方で忙しく、そしてこの二日間にこないだの大風で吹き飛ばされた駐車場の屋根の修理が入り、部屋に居てもなんだか落ち着かなかったりし、そういうこともあってなんだか疲れてしまった。しかし腕の良い職人さんで、とてもきれいに仕上がったことはよかったなあと思う。

本は何冊か並行して少しずつつまみ食い的に読んでいたのだがなんだかあまり集中して読みたいというものが見つからなく、また創作の方などでも決定的な良いアイデアみたいなものも出て来なくて、何となくもやもや的な疲れが続いた。天気も良く、二十四節季の清明の、本当にいい季節だと思っていたら爆弾低気圧がやってきてどうも朝からいろいろ体調が上がらない。

壊れた仏像直しマス。 1 (芳文社コミックス)
芳家圭三
芳文社

何となく本屋にでも行こうと思い、午前中にツタヤに出かけて本を物色して、以前から買おうかどうか迷っていた芳家圭三『壊れた仏像直しマス』(芳文社コミックス)の1~3巻を買った。天才仏師・英道吉が出奔してあとを守る?4人の子どもたちを中心とした話だが、もう一人前の修復師として独立して活躍する長男、美大で奔放な才能を発揮する3男、父の攻防を守ろうとする高校生の末っ子の女の子に、大学の講師を休職して父の残した修復の仕事を引き受けた次男、という4人のメンツ。いちおうの主人公は次男という感じだ。

道吉が出奔した前後の事情みたいなことが週刊漫画タイムズの連載では途中からしか読んでないのでわからなかったので、単行本を買ってみてようやく納得できたが、いわゆる蘊蓄ものではあるけれども週刊漫画タイムズの連載ものらしく、かなり普通では目をつけないマイナーなところを狙ってきていて、読むだけでいろいろと面白い。あまり売れないだろうなあとは思うが、私はこういう作品は好きだなと思う。『茶柱倶楽部』『解体屋ゲン』『バリスタ』『ムショ医』『図書館の主』『ザッソウ』『コインロッカー物語』等々。

それにしても『解体屋ゲン』は連載500回を超えているのに単行本が1巻しか出ていないというのは謎なのだが、どういうことなのだろうか。出版社も作者も単行本で稼ぐのが普通だと思うのだが、どういうことなんだろうか。Wikipediaによると、作者は「出版社側の事情」と言っているのだけど、なんだかよくわからない。けっこう不思議なことがあったりするのだなあと思う。

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