『魔女の宅急便』とか『石森章太郎の漫画家入門』とか

Posted at 13/03/10

【『魔女の宅急便』とか『石森章太郎の漫画家入門』とか】

スタジオジブリの広報誌『熱風』が届いていたので読む。今月の特集は「尊厳の芸術展」、第二次大戦中収容所に入れられていた日系人の人たちが(必要に迫られて)作ったアート展、とのこと。手書きの花札、手作りのそろばん、石で作られた急須。写真を見ただけで記事はまだ読んでないが、すごいなと思う。

魔女の宅急便 [Blu-ray]
宮崎駿監督作品
スタジオジブリ

松任谷由実と鈴木敏夫の対談。ユーミンと言えば『魔女の宅急便』で使われている「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」を思い出すが、ユーミンがこれらの作品を本当にリスペクトしているのがよくわかってすごく好感があった。鈴木の、ユーミンが「変に上手になる」歌手ではなく、「同じ歌い方を鍛えている」歌手だという指摘がなるほどと思った。またジブリのブルーレイ作品は解像度を上げても、映写機を通してスクリーンに映るときの感じを出す、ということを目指しているのだそうで、それも興味深いと思った。ジブリ作品で唯一持っているDVDは『魔女の宅急便』なのだが、ブルーレイも出たそうなので、買うかどうかはともかく一度見てみたいなとは思った。宮崎駿の今夏公開の新作『風立ちぬ』の主題歌に「ひこうき雲」が使われるという情報とか、面白い話もいくつか。

石ノ森章太郎のマンガ家入門 (秋田文庫)
石ノ森章太郎
秋田書店

大塚英志の連載「二階の住人とその時代」は、今回は大塚自身の回想で、中学生の時に「作画グループ」に加わり、高校生の時にはみなもと太郎のところに出入りを許されたという話がすごいなと思った。そういう時代でもあり、やはり東京ならではの話ではあると思った。大学を出たころ徳間書店の「リュウ」の編集部に出入りするように編集に携わるようになり、突然安彦良和とモンキーパンチと、それに驚くことに石森章太郎の担当になってしまったそうだ。マンガの編集というものを何も知らなかった大塚は石森から手取り足取りいろいろ教えてもらったそうで、12分割のコマ割りを基準にしてもっと立体的な画面構成を作っていくという、『JUN』以降そういうやり方をしているということを説明してもらったのだそうだ。「これは石森のマンガ入門書にも書いていないことだ。」という記述にリアリティがある、というか私も含めて私たちの世代でマンガというものに興味のあった人たちはまず、石森の『漫画家入門』を読んでいたと思う。それ以降の石森の展開、もしくは敢えて書かなかったことを大塚に教えてくれたというのは凄いことだなあと思うし、大塚という人がそういうキャリアを持っているということをはじめて知って、それこそ彼の書くものとはケミストリーが合わない感じがしていたのだけど、そういう経験をしてきた人の書くものはやはり読む意味があるんじゃないかと思ったのだった。読むかどうかはわからないが。

昨日今日で先週書いた二つの短編の清書をした。金曜日にも書いたが、火曜日に書いた方が木曜日に一応完成し、木曜日から書きかけたほうを土曜日に清書して、今朝読み直して一応決定稿にした。双方とも20枚弱。どういう形で公開するかは考え中。

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