眼精疲労/利益第一主義と思想の自由/スポーツビジネスの可能性/ツッコミは漫才における司令塔

Posted at 12/12/06

【眼精疲労】

更新頻度が落ちている。忙しいのと疲れているのが重なっているかな。小説を書き続けているときの方が元気があって、直しに入るとちょっとエネルギーの出があまりよくないということがある感じがする。書きあげた小説の直しを入れつつ、新しい小説にも取り組んでいった方がいい感じがする。

今日は操法を受けに松本に出かける。だいぶじっくりと見て頂いたのだが、頭が疲れているのに加え、目が疲れているから、疲れが抜けない感じになっているのだろうと言われて、思い当るところがあった。それで今日はツイッターをしないようにしていたのだけど、結局仕事でずいぶん目を使うことになったので、まあ仕方がないなあと思う。


【利益第一主義と思想の自由】

その未来はどうなの? (集英社新書)
橋本治
集英社

何冊か読みかけの本を読み、3冊中2冊は読み終わった。橋本治『その未来はどうなの?』はちょっと昔ほどの切れがないなあと思ったのだけど、あとがきを読んで橋本さんが「めんどくさい病気」になられていることを知った。印象に残ったのは、今の経済の考え方が「利益追求第一主義」になっていて、他の考え方を認めないことになっているのは、「思想の自由がない」ということであり、もはや「経済軍国主義だ」と言っているところだった。相変わらず痛快なことを言ってくれるなあと思うし、そうでない経済の運営だってやっぱりあっていいわけだし、若い人たちの経営はそうなっている人も多いのではないかなあと思って、ちょっと明るい未来が見えた気がした。読了。


【スポーツビジネスの可能性】

監督・選手が変わってもなぜ強い? 北海道日本ハムファイターズのチーム戦略 (光文社新書)
藤井純一
光文社

藤井純一『監督・選手が変わってもなぜ強い?』も読了。スポーツだけでなく、経営に関わる人、あるいは個人事業をやって行こうという人には、読むと役に立つことがいろいろあるように思った。グッズ販売のことも面白かったのだが、日本ハムの特徴的なドラフト戦略の拠って立つところがこういうことだったのかということが書かれていて面白かった。またチームが完全に「育成型」で行く、という姿勢はすごく良いと思ったし、だからこそ新庄が抜け、森本が抜け、小笠原が抜け、ダルビッシュが抜けても次々によい新人が入ってきてチームは常に上位を争うことができる不思議なチームが作れているんだなあと思った。また監督も「育成型チーム」を前提として引き受けてもらい、ヒルマン、梨田、栗山とそれぞれそういう前提で監督を引き受けてもらったのだという。中でも栗山監督は経営とスポーツの両方がわかるということで、ほんとうはGMを引き受けてもらいたかったという裏話も面白いなと思った。また日本のスポーツビジネスは海外に比べて歴然と市場規模が小さい、というのも意外な感じがして、逆にいえばまだまだ伸びしろがある面白いビジネス分野なのだなと思った。


【ツッコミは漫才における司令塔】

間抜けの構造 (新潮新書)
ビートたけし
新潮社

まだ読みかけなのがビートたけし『間抜けの構造』(新潮新書、2012)この本は今年度のベストセラーにも入っているようだけど、読みかけで放っておいたのだが、また読み始めるとなるほどということが書いてあって面白いなと思った。現在73/187ページ。面白いと思ったのは、「ツッコミというのは漫才における司令塔」であり、間の取り方を調整する役回りだ、という話だった。これは自分も芝居をしたときの感じでよくわかるが、主役級の重い芝居のあとで狂言回し的な座頭的な役まわりの人が雰囲気を和らげたり全体の間の悪さを調整したりするようなときがある。つまり主役級の芝居が漫才でいえば「ボケ」であり、座頭的な役が「ツッコミ」の役まわりに当たるわけだ。「ボケ」が間を意識しすぎると返って面白さがなくなる、というのもそういう意味ではそうだろうなと思ったのだった。

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