静岡芸術劇場・泉鏡花原作・宮城聰演出『夜叉ヶ池』を観た/Tシャツの魅力/ヤマザキマリ『ジャコモ・フォスカリ』第1巻を読んだ

Posted at 12/10/02

【静岡芸術劇場・泉鏡花原作・宮城聰演出『夜叉ヶ池』を観た】

忙しくてブログを書く時間がなかなか取れないのだけど、とりあえず。

土曜日は台風の中、静岡にSPAC(静岡芸術劇場)公演、泉鏡花原作・宮城聰演出『夜叉ヶ池』を見に行った。行きは家を11時過ぎに出て新幹線で順調に劇場には1時過ぎに着いたが、帰りは台風に直撃され、一本早いのに乗っていれば多分ほぼ予定通りに帰れたのに、5時37分発のひかりが出発したのが結局8時50分で、3時間以上静岡駅に足止めを食らったことになった。まあその時間に改札外に出てパルコに朝食用のパンを買いに行ったりもしたし、台風の日でなければこういうことはないよなあと思うような経験もかなりしたのでツイッターにたくさん書いたけれど終わってみれば面白かったなあという感じ。

公演の話に戻すと、私は演出の宮城さんとは学生時代にずっと芝居をやっていたのだけど、ここの所かなり長い間ご無沙汰で、SPACを見たのも今回が初めてだった。

開演前も終演後も客席入口に宮城さんがずっと立っていて一人一人にあいさつし、たくさんの人に声をかけられたり声をかけたりしているのにすごく感動した。宮城さんとも吉植さんとも久々にかなり話をしたのだけど、やっぱり宮城さんはずっと先を走っているなあと改めて思った。

今回の芝居は宮城さんが「クナウカ」でやっていた二人一役芝居ではなく、芸術総監督の前任者である鈴木忠志さんから受け継いだ俳優たちをいかに使い、また静岡の「初めて演劇を見る人たち」にいかに演劇を好きになってもらうかということに腐心しながら作った芝居なのだそうで、とても面白いなと思った。

泉鏡花の小説もすごく魅力的なのだけど、また役者さんたちもよくそれぞれの役をこなしているように思われた。印象として「すごく描き込まれた絵のような感じ」と宮城さんに伝えたのだけど、いろいろな状況の中でそういう芝居を作っているのだなあと話を聞いて納得した。

宮城さんはいまそういう「SPAC」の芝居、二人一役の芝居、それに今新たに取り組んでいるという「弱い演劇」(簡単に言えば役者が舞台上で俺が俺がと出しゃばらないというもの:個人的に私はすごく強い関心を持っています)に取り組んでおられるのだそうで、そういうふうに幅広くプロとして世界に挑戦してやっていくというのは本当にいいなあと思ったのだけど、それでも世界に通用するものはごくたまにしかできないとか。そしてホントに24時間演劇漬けで、アパートと劇場をただ往復する毎日なのだとか。「日常がないよ」と笑っていて、何というか本当に太刀打ちできないなあと思った。自分も頑張らなければいけないなあとすごく思ったし、正直言って宮城さんに向かって柏手を打ちたいような、宮城さんの向こうに演劇の神様が見える、というような感じだった。

凄く個人的なレベルでの感想になってしまってすみません。まあ私の書くことは全部個人的なんですが。この公演は6日土曜日までやっています。


【Tシャツの魅力】

昨日は横浜に出かけて港の見える丘公園とか元町とか、山下公園とかを散歩した。公園内の『ローズガーデンえのき亭』には入りそこなったが、元町でかっこいいTシャツ屋さんに入ったらすごくよくて、ハンチングと合わせてかなり散財をしてしまった。カフェラミルでスペシャルティコーヒーとバジルとモツァレラチーズのサンドイッチで夕食を済ませた。昨日はさべあのまさんのTシャツを着て行ったのだが、最近すごくいいのがほしいなあと思う。最初は着ないつもりでコレクションとして買ったものも、だんだん着出している。やはり来てなんぼというところはあるなあ当たり前だけど服なんだから。若い頃に格好つけて着ていた(あんまりいいデザインのものを着てなかったけど)のとはまた違い、切ると自由になるその感覚がひとつTシャツというものの魅力だと思う。せっかくだから写真を載せておこう。

・・・どこにどうやって着ていくのか。(笑)


【ヤマザキマリ『ジャコモ・フォスカリ』第1巻を読んだ】

ジャコモ・フォスカリ 1 (オフィスユーコミックス)
ヤマザキマリ
創美社

行き帰りの電車の中で、ヤマザキマリ『ジャコモ・フォスカリ』第1巻(集英社、2012)を読んだ。大変面白かった。ヴェネツィア出身のローマを愛する主人公ジャコモが来日した1960年代の日本。美しい姉弟の背徳的関係や主人公ジャコモの「ヘルメス」へ愛とか、『テルマエ・ロマエ』の真面目な可笑しみ路線、『世界恋愛』のおとな(おっさんとかおばさんとか)の恋愛路線ともまた違って、でもある意味この人の本領はここにあるのかなと思わされるような作品。三島由紀夫や安部公房、名曲喫茶ライオンが出てくるのもよかった。田部さんがジャコモを麻薬常用者と決めつけるくだりが面白かったが、これはドナルド・キーンが安部公房に勘ぐられたというエピソードからきているとツイッターで作者ご本人から教えていただいた。すごくぞくぞくする作品だった。2巻目も楽しみ。

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by Luke Peterson

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