自分の世界に深く下りていくこと

Posted at 12/08/24

【自分の世界に深く降りていくこと】

だいぶ平常運転になってきたが、なにしろまだ暑い。特に今日は午前中からだいぶ気温が上がっている。午後1時の気温が31.9度。予想最高気温は34度だ。朝は21度台まで下がっていたが、それでも夏布団もかけずに寝ていた。それはあんまりよくないかもしれないのだが。

ピアノの森(22) (モーニング KC)
一色まこと
講談社

新しい本は読めていないが、金曜日なので週刊漫画タイムズは買った。それよりも今日は久しぶりに『ピアノの森』を読み返して、自分の世界に降りていくのを感じた。昔はよく子どものころのコンクールの当りのところを読んでいたのだけど、今日はショパコン編、15巻から最新の22巻のあたりを行きつ戻りつしながら。読んでいると自分の中のどこか深いところに降りていく感じがして、自然に涙が出て来るようなところがある。結局自分にとって読む本というのはある種の触媒で、自分が自分の世界の中に深く降りていければいいのだなと思った。

久しぶりに書きかけの作品に手をつける。書きかけと言っても5年前に書いた作品の手直しなのだが、かなり根本的に書きなおしている。5年前となかなり文体が違うなあと我ながら思うのだが、多少なりとも進歩しているのだろうか。それならいいのだけど、と思う。書き始め、いきなり違う場面に展開。そういう場面を書きたかったらしい。徐々に本来の場面に戻る。そして元の作品との接続を意識しながら書いて、もう一度昔の作品を読むと、その時なりのよさのようなものが見えてきて、それを今書いている文体につなげることでどういうことが起こるのか、やってみないと分からないなあと思った。

集中して書けた時間はそう長くはないのだけど、大事なことはとにかく自分の中の深いところに降りていくということ。感情の基盤のようなところ。そこでの感受性の中にいられたら、文章は思いがけない展開をしたり、自分の考えつきそうにないことを書いたりする。そこまで行けるように、深いところへ降りていくことが物を書く上では常に最も大事なことだ。そしてそこに降りて行けた時に、精神はもっとも癒されるということも。

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