鴨澤めぐ子さんの作品

Posted at 12/04/02

【鴨澤めぐ子さんの作品】

昨日、友人の画家・鴨澤めぐ子さんから絵を買った。この絵は私のイメージを描いていただいたもので、子どもの頃の私と、同じ頃の両親の写真や、私の書いたファンタジー『本の木の森』などをヒントに描いていただいたもの。(以下画像をクリックすると大きな画像がご覧になれます)



鴨澤さんは都立芸術高校・文化学院を経て90年代に渋谷や青山のギャラリーで個展を開き、雑誌の口絵の連載などを精力的に描いておられたが、最近は寡作になっていた。しかしこの期間に多くのものを吸収され、再び活動を再開しようとしておられるので、皆さんにもご紹介したいと思い、何点かの作品をご本人の許可を得て掲載することにした。



「ソノコヅレアメフラシ」と題された作品。これは1994年作で渋谷のアートスペース美蕾樹(ミラージュ)での個展に出品されたもの。生物学的にエロティックなアメフラシの造形の中に赤ちゃんが宿っているファンタジックな、しかしどこかあたたかな作品。



鴨澤さんの作品の中には小さな女の子が登場するものがあるが、これはその代表作か。カタツムリの描写もより印象的に、またこの時期の作品は植物描写が魅力的。女の子とカタツムリの間にある『ひみつ入ればこ』にはどんな秘密が、どんな物語が隠されているのだろう。



こちらは1997年に描かれた『婚礼のマリア』と題する作品を2011年に手を入れたもの。よりスピリチュアルな心境の深まりがうかがえ、画面にある種の神々しさが宿っている。

鴨澤さんの作品には、夜の森を明かりひとつで歩いている時のようなファンタジーがある。それも日本の森ではなく、イギリスやケルトの失われた深い森の中だ。その森の中の深い闇は私たちの精神の光の届かない部分につながっていて、そこに住む妖精たちや見たこともないユーモラスな怪物たちの姿が垣間見える。何もかもが不確かなこの時代の中にあって、見る人に自分の心の中を見つめさせてくれるような鴨澤さんの作品は、自分を見失わずにこの世界を歩いていくための、一つの道標になるのではないだろうか。

以上、個人的な感想でした。素人の撮影のため、作品の良さを損なっているのではないかと心配ですが、ご海容ください。鴨澤さんにコンタクトを取られたい方は、FaceBookの鴨澤さんのページにアクセスしてください。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday