楽しかった時期も反省しないと

Posted at 11/11/12

疲れているのでちょっと今日はブログを書くのは無理かなと思ったが、コーヒーを飲んだらわりとましになって来たのでちょっと書いてみようと思う。

『スティーブ・ジョブズ』1巻はいま295/445ページ。3分の2くらいまで読んだことになるか。マッキントッシュを発売してそのあまりの遅さに販売不振に陥る1985年。そうだよなあ、マックってかっこいいけど遅いというイメージだった。まだハードディスクもなかったのか。というかわざとつけなかったというのもすごい。拡張性もあまりに低いし、どんなにカッコよくてもこれでは自分も買わなかっただろうなあと思う。それで30万くらいもしたのでは。

スティーブ・ジョブズ I
講談社

私が最初にPCを買ったのは1992年ごろだったと思う。中古のNECのPC98シリーズだった。まともに動かなかったな。ちゃんとしたのを買ったのは1994年、エプソンダイレクトでWindows3.1の機種だった。すぐWin95が出てしまってあっという間に時代遅れになってしまったが。いまジョブズの伝記の記述を読むとマックの凄い部分のことはよくわかるのだけど、90年代前半の自分だったら互換性とか動作の早さとかそちらの方を明らかに重視しただろう。初めてワープロというものを見たのは80年代前半だったが、それは父の買ったRICOHの製品で、確か100万以上したはずだ。私は85年と86年に卒論を(留年したから)書いてるけど、このときは画面に数行映るシャープの書院を使って下書きをして、清書はロットリングで手書きして出した。いま考えたらいろいろなところが謎で突っ込みどころ満載なのだけど、ワープロでいいか確認するのが面倒で手書きにしたのとか、書きやすいペンが何かよくわからなかったからかっこよく見えたロットリングを使ったとか、我ながらわけがわからない。内容もまあ卒論レベルに達したものではなかった、大体論文指導もろくに受けてないんだから。いま考えると滅茶苦茶だったな。いろいろな意味で迷走してたんだなということがこうして書いてみるとよくわかる。

まあジョブズとはレベルが違うにしても、変なこだわりで迷走して結果的に大失敗しているというところは共通する部分がある。いや、マックは失敗とは言えないが成功というにはちょっと、なところがある。私の論文は成功とはいえないが取りあえず卒業はさせてもらった。まあ置いといても仕方ないからかもしれないけど。

ああ、考えてみたら大学時代って楽しかったけど勉学面では滅茶苦茶だったなあ。本は読みまくってたけど、今大学時代に読んだ本の印象を考えてみるとほとんどが講談社現代新書という微妙な線。つまり教養レベルの啓蒙書がほとんどだ。だからいろいろなことは知ってるけど専門的なことは何も知らないというレベル。ものを書くことにも本格的にはトライ出来てなかった。自分の戯曲が初めて使われたのも卒業してしばらく演劇活動、というかぶらぶらし、教員採用試験を受けて非常勤講師をやったりしてた頃だ。あのころは本当に「型」というものに対する意識が低かったし、あれだけ構造主義とかポスト構造主義とか言ってたのに自分の人生の構造については全然無頓着だったなと思う。

子どものころのことについてはいろいろ恨みがあることは少し書いたけど、本当に反省すべきは自由に動けるようになった大学生としての上京以後なんだなと思う。いや、反省としては遅いが、まあ30年ぶりくらいに楽しかった時期も反省した方がいいなと思えてきた。

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