Love is Free:レディー・ガガは21世紀のジョン・レノンか

Posted at 11/06/26

【Love is Free:レディー・ガガは21世紀のジョン・レノンか】

昨日帰京。梅雨時の東京は暑いのだか寒いのだかよく分からない。昨日は帰郷後『美の巨人たち』のモネを取り上げた回を見たり、遅くなってからはカウントダウンTVを見ていたりした。夜中に小腹が空いたのでコンビニに出かけて何を食べるか迷ったのだけど結局コロナを買ってツマミにジャガリコか何かを買って帰ってきて飲みながらテレビを見たり。ここ数年、酒よりも甘いものの時代が続いたのだけど、だんだん酒の時代に戻ってきたのかもしれない。あんまりがんがん行かないように高めのビールで済ませる気ではいるのだけど、まあ相手なしで飲むのはそんなものだろう。

寝る前に南Q太『ひらけ駒!』の第1巻を読んで寝る。ツイッターで話していて知ったのだけど、この南Q太という人もなかなか派手な人生経歴を持っていて今三度目の結婚中だが子どもが再婚相手の連れ子も含めて5人いるとか、なかなか面白い。こういう人がシングルマザーでかわいいきれいな将棋の強い子を持った女性を描くというのもなかなか味がある。「行き当たりばったりで自分の人生みたいだ」というせりふは、確かに彼女自身の感慨があるのかもしれないなと思わされたりする。

私が少し前に描き上げた小説作品は小6くらいのきれいな少年が主人公で、だれが一番イメージが近いかなと思うとこの「ひらけ駒!」の菊池宝くんだなというイメージを持ったりしていたので、まあなんとなく他人事っぽくなく感じていたりした。

そのせいかどうかはわからないがどうも将棋っぽい夢を見てしまった。私は将棋はもちろん駒の動かし方は知っているが、小学生のころから進歩しているとは言えないヘボ将棋で、まあ指す相手もいないからNHK杯をテレビで見てこうだろいや違うかとやっている程度なので、「ひらけ駒!」のなかで15級のお母さんがあれこれ先方について思いをめぐらしているのをみると「情報先行型?」とか可笑しくなるが、このお母さんが負けず嫌いで読んでいて面白い。朝も寝坊して8時ごろになってしまって、なんとなくふかふかと洗濯物をたたんだり布団をたたんだりしているうちになんとなくテレビをつけたらNHK杯をやっていて、結局お昼まで見てしまった。今日もなかなか面白い将棋で、解説者の予想を裏切る展開ばかりになってて面白かったが、羽生前名人みたいにスマートなキリッとした気持ちのよい意外な展開というわけではなくて、けっこう泥臭い感じが面白いなと思った。棋風というのは本当に人それぞれだなと思う。

お昼になったので昼食の買い物と午後に人に会うときに渡すものの準備にアリオ北砂に買い物に。ついでに『ランドリオール』の18巻が出ていないかと書店に行ったがまだなかった。amazonから限定版を発送したというお知らせが来ていたのでもう通常版も手に入ると思ったのだけど、まだなんだろうか。

帰ってきてテレビを見ていたら震災支援に来ているレディー・ガガを取り上げていて、面白かった。レディー・ガガとテリー伊藤のつながりとか、ファンたちがガガっぽい服装をして会場に現れて「ガガ様」とか言ってるのも可笑しかったけど、テリー氏が「レディー・ガガは21世紀のジョン・レノンだ」と言ってるのはすごく耳に残って、どういうことなんだろうなあと考えてみたりした。

レディー・ガガが、ファッション的に日本のサブカルチャーからかなり多くのものを吸収しているという感じはよく分かるしそのセンスが彼女の特徴というか、マドンナみたいにかっこつけてなくて、なんか素人の思い付きっぽい感じがサブカルチャー臭くてある意味好感をもてるんだけど、なんていうかすごく一生懸命なところがあって、そこは胸を打つものがある。21世紀のジョン・レノンというのはそのメッセージ性というかある意味での思想的旗手でもあるということを言いたいのだろうけど、正直言えば私はジョンよりガガのほうがずっと好きだし好感が持てる。まあだからと言ってこの年だからということもあるんだろうけど何もかもそれに浸りたいとも思わないけれども、ガガの方がずっと面白いしセンスがいいし言っていることにも共感できる。大体私はビートルズではポール派だし。ということもあるんだけど。

まあ別に張り合わせてもしょうがないのだけど、レノンがラブ&ピース、ノーヘブン的な意味でのシンボルであるとしたら、なんていうかガガのほうがずっと一途な感じなのだな。ひとことで言えばなんだろうと思うと、"Love is free."ということなんじゃないかなと思って見たりした。つまり愛は無料、といえばいいのか、愛は自由、といえばいいのか。まあそのただより怖いものはない的な意味での"Love is Free"という感じも好きなのだけど、そのどんどん物語を紡ぎ出してくるような感じがすごく面白いなと思うし、20世紀が物語が死滅する時代だったとしたら、21世紀は物語の逆襲の時代なんじゃないかと言ってもいいかもしれないと思う。私も小説で言えば物語派と反物語派があれば明らかに物語派なので、彼女が狂い咲かせている噴出する物語のイメージはとても面白いと思う。その物語の基本にあるのがやはりLoveだろうし、そのLoveとFreeのイメージを組み合わせてチープだったりゴージャスだったりするところが彼女の魅力が湧き出る何かがあるんじゃないかと思ったりしたのだった。

まあやっぱり彼女は天才なんだよな。天才だから一途でいけるわけで、そこでいろいろまたあるのかもしれないけど、良くも悪くも天才なんだよなとは思う。

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by Luke Peterson

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