軽い落ち込みで休息をとる/負け組と社会変化/倫理志向とスポーツもの

Posted at 11/01/14 Comment(2)»

昨日。朝からずっと調子が上がらず、午前中は新しい作品のプランを考えていたがあまりこれというのが出て来なかった。どちらかというと黄昏的なイメージの、あまり明るい方には向かいそうにない感じ。まあ心の中に明るいイメージがないときに明るい話を考えるのはなかなか大変だ。昼食後、一つ用件をキャンセルして墓参りに行き、帰ってきてブログを更新。何だかどうも息が上がらない話になったので昨日はテキスト庵にも更新報告を出さず、ツイッターでも告知しなかった。しかし何の気なく読みかけだった『バガヴァッド・ギーター』を読み始めたら急に面白くなって、気持ちが前向きになり、声も変わった。何というか、「鬱は心の風邪」というけれども、軽い落ち込みというのは確かに風邪みたいなところがある。つまりは頑張りすぎていた心が休息したということらしく、なんだか元気が出てきた。十分に休んだという感じ。仕事は10時まで。帰宅して夕食。ちょっとハプニング的なことがあったのでその話を母としばらくして、入浴、就寝。

バガヴァッド・ギーターの世界―ヒンドゥー教の救済 (ちくま学芸文庫)
上村 勝彦
筑摩書房

今朝は6時の気温でマイナス9.6度まで冷えた。7時はもう少し下がっていたかもしれない。9時現在でまだマイナス6.8度。諏訪湖がもうすぐ全面結氷して御神渡りが起こるという話もあるくらいここのところの冷え込みは強い。寒いのでストーブをつけっぱなしにして寝ていたのだけど、夜中に灯油が切れて起きたときにはかなり冷え込んでいた。6時に目が覚めたがすぐには起きられず、ぐずぐずしていたら40分になってしまった。とにかく起きて着替え、布団をたたみ、灯油を給油してストーブをつけ、顔を洗おうとしたら水道が出ない。油断した。ここ二三日洗面器に水を張りっぱなしにして凍結しても顔が洗えるようにしておこうと思っていたのに昨夜に限って忘れていた。まあそんなものかもしれない。昨日の反省もあり、とっととモーニングページを書いて、職場のごみを出しに行き、帰ってきて昼食。自宅のごみを出して自室に戻ってブログを書いている。

落ち込みの期間というのは記憶力も鈍っているし活動能力も落ちている(「ヨガの眠り」(レインボーマン)みたいなもんだな)ので、何も書くことがないので、マンガの感想でも。

『スーパージャンプ』。「バーテンダー」はついに「Edenhall R&T」オープン。マンガ家少女との出会い。「もしドラ」マネジャーに必要な資質=真摯さ。「ゴタ消し」なるほど。「霊媒師いずな」新展開。「ごっこ」面白いのか面白くないのかいまだによくわからない。「王様の仕立て屋」なんか話がでかくなりすぎだな。「職人とは離れられない愛人に食わせて貰っているヒモ男みたいなもんだ」というのはなるほどと思う。「本聞き」ツイッターで若狭たけしさんをフォローした。

『モーニング』。「ReMember」この面白さは期待できる。凡百の闇市ものとは全然違うな。イチと千代蔵のコンビがおかしい。「ぼくはビートルズ」レイとマコトがレノン・マッカートニーみたいに。「ひらけ駒」将棋マンガの王道を行きそう。「ジャイキリ」今まで山形側の視点で描かれてきたが、得点が入って初めてETU側の視点が明かされた。なるほどこういう仕掛けで書いてるんだな。いろいろ変化がつけられていて面白い。「島耕作」負け組再生産の構図。全共闘活動家→印刷会社でアルバイト→30で製本会社に就職→出版不況で50でリストラ→DPEチェーン店経営→デジカメに押されて廃業。結局無銭飲食でつきだされようと言うところで久美子と泥鰌をつつきに来た大学の同級生の島に出会い、十万円借りる。久美子は「いくらついてない選択をしてきたにしても半分以上は自分の責任でしょ。その部分を隠して社会の変化や運命のせいにするなんてずるくない?」と突き放した感想を言うが、島は「俺は一度だけ彼を信じてみるよ」という。上手く生き残っていけない人の理由はそれぞれあることは確かだけど、こういうストーリーはなるほど現実味があると思った。

「主に泣いてます」ツンデレつねちゃん。「特上カバチ!!」ペット問題。これは複雑だ。飼っている人の立場で描かれているが、私の共同住宅もペット禁止なのに犬猫を飼っている人がたくさんいてエレベーター内での排泄とか問題がけっこう起こっている。これは市営住宅だから市が強権で禁止するという話になっているがこちらは民間住宅だからそういうこともない。あまり一方的な立場で描かれるとちょっとどうかなという気はしそう。飼っている人の気持ちというのを理解する助けにはなるかもしれない。「西遊妖猿伝」めずらしく大ゴマが続く。サソリ女が人間だったと判明。「カレチ」おっと、荻野が厳しい先輩になってる。「レンアイ漫画家」うーん、いろいろ微妙。「氷上のセイリオス」微妙だけどなんか印象に残る。矢部姉妹かわいいし面白い。「ライスショルダー」なんかテーマが島耕作とかぶってる。キンドルと次郎とキツネとタヌキのばかし合い。「クレムリン」でたらめな結婚式。あまりのでたらめぶりが笑えるが確か本人が最近結婚したはず。その時に頭に浮かんだ妄想を描いているのではないかと妄想。「へうげもの」石田三成が大谷吉継を口説く手助けを織部がしたという組み立て。なるほど。ああそうか、すでにアドバイスはなされているのだ。ああ、マンガ読み直してたらずいぶん時間を使ってしまった。

***

サクリファイス (新潮文庫)
近藤 史恵
新潮社

ここまで書いて車で出かける。ズボンの直しが今日上がるので量販店に取りに行き、ついでに靴下も買う。それから書店に出かけ、色々物色する。渋沢龍彦も面白そうだとは思ったが買わなかった。昔はあんなに面白いと思ったのだけどなあ。いろいろ考えて、結局近藤史恵『サクリファイス』(新潮文庫、2010)を買った。最近考えていて、自分の中に倫理志向みたいなものがあるなということを思う。それは自分が倫理的な人間だということではない、というかそういうことと少し違うのだけど、人がどう考え行動すべきか、というようなことについて関心があるというふうに言ってもいい。それは「正しい」行動を見つけようとすると言うのとはまた少し違う正邪という意味、あるいは善悪という意味で「正しい」というのは面倒なことを呼び起こすが、行動として正しいかどうかというのはより具体的だ。その考え方というのが、スポーツものと波長が合うところがあるのではないかということを少し思った。こういう自転車小説のようなものはあまり読んだことがないが、ためしに買ってみた。

"軽い落ち込みで休息をとる/負け組と社会変化/倫理志向とスポーツもの"へのコメント

CommentData » Posted by f at 11/01/14

 『サクリファイス』!
 私は単にツール・ド・フランス好きから次作になる『エデン』を先に読んだのですが、『サクリファイス』は日本が舞台なだけにどーかなー?と思っていたら、ドラマの濃さというか密着感は『エデン』より上で、遅読の私でも一気に読めてしまいました。
 私自身も観る専門から昨年の7月にマウンテンバイクに乗りはじめたのですが、自転車いいですよ!冬はちょっと環境的にキビしいかもしれませんが。(勧めてる?)あ、本の話からそれてしまいました、すみません。

CommentData » Posted by kous37 at 11/01/14

>fさん
コメントありがとうございます。まだ読んでないのですが、お勧めされると楽しみになります。^^ 私はママチャリ専門ですが、自転車は楽しいですよね、確かに。

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