お仕置きの工夫/ほんわかさせる才能

Posted at 10/11/03

昨日帰郷。出がけに丸の内丸善でミヒャエル・エンデ『自由の牢獄』(岩波現代文庫、2007)と小笠原敬承斎『誰も教えてくれない男の礼儀作法』(光文社新書、2010)、それにアサミ・マート『木造迷宮』2巻(徳間書店、2009)を買う。

自由の牢獄 (岩波現代文庫)
ミヒャエル エンデ
岩波書店

『自由の牢獄』は表題作のみ読んだ。エンデは難しい。書くためのヒントが見つかるかどうか。

誰も教えてくれない 男の礼儀作法 (光文社新書)
小笠原敬承斎
光文社

『礼儀作法』は46/165ページ。見事に堅苦しい文章でなるほど礼法の家元とはこういうものかと感じ入ったが、書中著者の祖母がその母から受けたお仕置きの話があり、短気でよく怒られた祖母は糸屑を丸めたものを一本一本全部ばらばらにしなさいというものなのだが、これをやっているうちに短気がおさまってすがすがしい気分になったのだという。なるほど昔の人はうまいことを考えたものだと思う。そういうスマートでためになり子どもの問題点もまた解決して行くようなお仕置きというものはもっと工夫されてもよいと思った。

木造迷宮2 (リュウコミックス)
アサミ・マート
徳間書店

『木造迷宮』はほんわかしすぎてばかになってしまうんじゃないかという気もしなくはないが、これだけ本格的にほんわかしたものが描けるというのは間違いなく才能。いろいろ苦労された方のようだし(巻末参照)なかなかコミックスコーナーにおいても迫害された場所にあることが多い弱小雑誌の宿命はあるが、とにかく和んだ。ジブリの作品について書くといろいろな方から反応があってそれはそれで嬉しいのだが、こういうマイナーなよい作品を紹介して読んでもらえるのもまた嬉しい。

今日は午前中出かけて操法を受け、帰りに塩尻峠で紅葉を少し見て来た。午後はお寺で父の一周忌の打ち合わせ。帰ってきて職場へ。

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by Luke Peterson

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