仕分けに負けない宇宙開発/結果を出して見せた岡田監督/頭がリセットされる空間

Posted at 10/06/15

この土曜日から月曜日、個人的にもいろいろあって充実したけれども、世間的にもいいニュースが多くて盛り上がった。まず第一にはやぶさの帰還成功。私なども、今までそんなに注目していたわけではないけど、小惑星に着陸して岩石を採取(成否はまだわからないが)し、地球に帰還する宇宙船を日本が開発し、そして成功したなんてすごいことだなと思う。中国のように二番煎じの有人ロケットでなく、無人でもこれだけのことが出来るんだと証明したところがすごい。なんといっても世界初。ぜひとも民主党政権もお気楽に褒めるだけでなく、宇宙予算を復活して欲しいものだと思う。二番じゃなくて間違いなく世界一の成果なんだから。

もう一つは言うまでもなくアウェーでのワールドカップ初勝利。岡田監督もずいぶん試行錯誤し、また選手たちも不安定な起用に動じずチャレンジャーの精神で団結してがんばって、日本という国の、また今回の日本代表というチームのいいところが出せた試合だったと思う。個性的な能力の高い集団が団結して集中して試合をすればこれだけのことが出来るんだと、わかっただけでも大きな収穫だったと思う。戦術的にはお互いにカウンターサッカーではあったが、堅守が条件になるこの戦術に必要な団結力においてカメルーンは残念なところがあったように報道されている。オシム前監督もオランダもデンマークもチームとしての力は違っても個々の選手の力量はカメルーンと同じくらい(確かに松井とマッチアップしていた選手も、そしてエトーも、すごい選手であることは本当によくわかった)だから恐れることはない、と言っていて、そのくらいのつもりでぶつかっていけば本当の意味での番狂わせ(今回の試合は、ある意味勝つべくして勝った感じもあった、いやそれを勝ちきるのがいかに大変かということなのだが、ある意味危なげなかった)を見せてもらえるのではないかと期待している。交替も岡崎、矢野、稲本の三人だったが、まだ両中村も森本もいる。期待したい。

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昨日。一昨日の6時間飲みの影響か、少し疲れが出て午前中はあまり動かず。雨も降っていたし。お昼は路上の屋台で売っている500円弁当を買いに行く。食べてみて、おなかの中もまだ消化しきれていないという実感がきた。アルコールの処理とかも、肝臓もゆっくりペースのようだ。

3時前になって出かける。いろいろやろうと思っても、頭の中がすっきりしない感じがあって。でもいろいろ考えていて、ていうか本当にいろいろ考えたのだけど、自分の中にはいろいろな部分があるけれども、なんというか男性的な部分とか女性的な部分とか名づけてもいいような部分があるような気がする。それはあくまで自分の中的なわけ方、名づけ方で実際の女性がどうかということは別と思っておいた方がいいと思うのだけど、自分の中の「女性的」な部分を満足させるために、わたしは銀座とかに行くんだなと思った。「男性的」な部分を満足させるために出かけるのが神保町だ、という感じ。ま、そんなふうに言ってみると大雑把ではあるが整理される部分がある。

霊の発見 (角川文庫)
五木 寛之,鎌田 東二
角川書店(角川グループパブリッシング)

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昨日は雨の中まず銀座に出て、教文館で五木寛之の対談本を探し、『霊の発見』を買う。この本、案外面白い。『息の発見』より面白いかもしれない。五木の身体技法に関する発言は個人の経験に寄り過ぎ、こだわりすぎていてちょっと読みにくい部分があるのだけど、霊とかについての感じ方についてはわかるというか、ひとつの立場としての感じ方のようなものが納得できるものがある。恐山のイタコの話とか、なんか適当な感もあるけど、死んだ弟がカラスになって働きかけている、といわれたあとに、なんかものいいたげなカラスを見たりして、実際そんなもんだろうなと思う。こういう世界をインチキとしてでなく、世界の見方が豊かだ、と見る見方は私は好きなことは確かだ。

アンジェリーナ―佐野元春と10の短編 (角川文庫)
小川 洋子
角川書店

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それから小川洋子の短篇集『アンジェリーナ』がちょっと面白くて、買ってみた。読んでみるとどうかなという面もあるので良し悪しはまだ判断できない。お金を払うときに書店籤の当たりが100円あるのを思い出して出したのだが、そのときに音楽ギフト券が1000円分あることを思い出して、山野楽器に行った。ところがポイントカードは忘れていて、またそのへんはアンバランスなのだが、欲しいCDも実は決まってはなかったのでいろいろ考えて、ルービンシュタインがフランスの作曲家(ラヴェル、プーランク、フォーレ、シャブリエ、ドビュッシー)の作品を弾いているのを買った。ルービンシュタインは、やっぱり楽しげな曲がいい。

それから教文館に戻り、4階のカフェに。まずエインカレムでものを見てから。席が開いてなかったので四人掛けの席に座ろうと思ったらちょうど窓際のカウンター席に座っていた二人連れが席を立ったので移動。私はこの窓際の席が好きだ。特に雨の日に、銀座通りを見おろしながらコーヒーを飲み、ささやかなドライケーキを楽しんでいると、頭の中が空っぽになってリセットされる感じがする。なんでなんだろうな。私にとって、スイッチがオンになるものとか場所とか言うのもいいけれども、頭がリセットされる場所・空間というのは貴重。間違いなくこの場所はそういう場所のひとつだなと思う。そういう場所をもっと見つけて確保していかなければならないと思う。

(ふと思ったが、オンになる場所の一つは原美術館かな、と思った。ただ思っただけだけど。)

しばらく和んで店を出、地下鉄の駅に下りて日比谷線に乗り、日比谷で千代田線に乗り換えて新御茶ノ水に出る。総評会館の出口で出て、まずがいあプロジェクトへ。買おうと思っていた弁当が一つしかなくてラパンノワールのナッツフルーツパンと一緒に速攻で買ったのだが、よく聞いたら冷蔵庫の中にまだアルトのことだった。確かに季節は梅雨。お弁当も(特に添加物のないオーガニックな弁当は)そういう気遣いが必要だな、と思った。というわけで文庫本二冊とCDと弁当とパンをぶら下げて神保町へ。まあ弁当が目当てだったからあまりいろいろ見る気もなく、ワールドカップが7時からだと勘違いしていたので早く帰ろうと思い、三省堂と書泉グランデだけのぞく。すると、『宇宙家族ノベヤマ』の岡崎二郎の短篇、『大平面の小さな罪』(エンターブレイン、2010)が出ていたので買った。思わぬ収穫。それでも早く帰らなければと思って急いで新御茶ノ水に戻り、東陽町で降りて帰宅した。雨はかなり強く、ジャケットもだいぶ濡れた。

大平面の小さな罪 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)
岡崎 二郎
エンターブレイン

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帰ってテレビの番組表で確かめたらワールドカップは11時からで拍子抜け。食事をして友人に電話し、2時間くらい話す。体調は悪いようだけどそれなりにがんばっているようで、一安心。少し書き進めた小説を、清書しておく。

11時前からワールドカップを見て、日本勝利の余韻に浸りつつ1時半にテレビを消し、入浴、就寝。今朝は5時半に目が覚めてしまった。子どもか。洗濯を干したり洗い物を片付けたりしたあとゴミを出しに行ったついでにサンクスで本田が一面のスポニチを買って帰った。

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