平野啓一郎『葬送』読了/農繁期になってきたので

Posted at 10/05/19

昨日帰郷。月曜日に食べ過ぎたせいでかなり胃腸の調子が悪くて参ったのだが、朝はパンひとかけら、昼は東京駅の「大地を守るデリ」で買った雑穀米と煮物のようなものですます。それでもご飯を食べきれず、夕食に残りを食べた。丸善で仕事に必要な本を買う。

葬送〈第2部(下)〉 (新潮文庫)
平野 啓一郎
新潮社

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車中。平野啓一郎『葬送』第二部、残り40ページを読み、読了。なるほど。登場人物たちの独白、思ったこと、すべてそれは作者の評価を交えずそのまま書いて、それぞれの登場人物たちの認識のずれから起こる悲喜劇を浮き彫りにする、という感じの作品だった。面白いかどうかと言えば、「私は面白かった」とは言えるが、一般的に誰にでも面白いかどうかはよくわからない。純文学なのかそうでないのかも謎。どう受け取られているんだろう。つまり、塩野七生や司馬遼太郎とどう同じでどう違うのかとか。でもまあ、明らかにそういう意味での「歴史小説」とは違う感じもある。説明が難しい。今後評価が定まって行く作品ではないかという気がする。

仕事は3時半から10時まで。あまり無理しないようにした。夜は早めに寝た。気がついたら電気がつけっぱなしで、一度起きて消して、また寝た。

今朝は6時台に起きて、モーニングページを書き、小説の続きを書く。なかなか進まない。ただ、今朝考えているうちに思わぬ方向に進みだしたので、ちょっと面白いかもと思った。8時半過ぎに出かけて松本へ。雨が降っている。また、農繁期になってきたせいか、農業用のゆっくり走る車両が多くて、前を走っている車が思ったより遅くて時間がかかってしまい、結局塩尻北インターから松本インターまで高速に乗った。例によって風が強く、車体がぶれる感じがあった。この路線ではよくあることなのだが。操法を受けて、帰りに塩尻農協の専売所により、天然酵母パンなど買って帰った。体は楽になったのだが、頭がどうも痛いというか重い。仕事はできないことはないのだけど。多分、これは頭が休まって行く過程なんだろうと思う。明日起きれば爽快、だろうと思う。

西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書)
岡田 暁生
中央公論新社

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岡田暁生『西洋音楽史』(中公新書、2005)を少し読み始める。グレゴリオ聖歌の音楽史における重要性を再認識した。7~8世紀に成立したということは、日本では奈良時代だ。その時代の音楽が今でも歌われるというのはすごいことだと思う。

ドラッカー 時代を超える言葉―洞察力を鍛える160の英知
上田 惇生
ダイヤモンド社

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『ドラッカー 時代を超える言葉』も少しずつ読んでいる。面白いが、名言抜き出し方式なので、論理的に読み進めるというより、ぶつ切れになってしまうのが難。ただぶつ切れの方が、そのたびに考えざるを得ないのでいいのかもしれないなとも思う。それにしてもドラッカーという人は面白いな。

まだ頭が痛い。

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