自分との戦い

Posted at 09/09/01

『ピアノの森』にレフの父の言葉として、「人のピアノを批評するな」、という言葉が出てくるのだが、それが実感としてわかった。自分が精神的に不安定になるのは、どうも人を批判したときらしい。批判する言葉や、批判する心を抱えていると、心が無にならず、頭がぽかんとしないので、「心を正常に戻す」のに苦労することになる。レフは、もともと相当批判精神が強いようで、つい言ってしまっては気持ち悪くなる、というタイプのようだ。カイは基本的に人のピアノの批判などしないので、影響を受けてピアノがあれたりすることはあってもそういう意味で自分を見失うようなことはないようだ。

パンウェイが「ただ、己の歌を」と言っているが、確かに人のピアノなど批判したくなる心は抑えて、自分のピアノをよりよくすることだけを心がければいい。そういう心を抑えることが「自分との戦い」なんだろうと思う。

『マエストロに乾杯』を読んでいたらブーニンが「自分の精神的なものと周りの雑事とを混同させない」ということを言っているけれども、結局そういうことなのだろう。自分の中に在るものだけを磨く。それに専念することが幸せというものだ。

自分のピアノを本当に聴くことが出来るなら、達人の域に達している、とパブラフが修平に言っているが、本当に自分のピアノを聞くこと、本当に自分の文章を読むことが出来るようになること、を目指さなければならないのだろう。

それが多分、私の自分との戦いなのだ。

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by Luke Peterson

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