通夜

Posted at 09/03/23

昨日は、大学時代の友人の通夜があった。雨の中、都心のO駅まで出かける。O駅は、大学時代親戚の家に家庭教師に行っていたところなので馴染みが深いのだが、もうすっかり変わっていた。地上に出るともう寺の案内が出ていて、N美術館の方へ歩く。T町の交差点を曲がったところに寺はあった。土砂降りの中に、辛夷の白い花がサーチライトに照らされていた。

参列者はテントの中に並んでいた。開始時間に少し遅れたので受付はもう空いていたが、みな焼香の順番を待って並んでいた。大学時代の友人を探したがなかなかみつからない。焼香を済ませ、ご家族に挨拶し、手洗いに行って精進落としの部屋に行ったら声をかけられた。さらに部屋の中を探すと何人かの友人が。ほとんどの人が、ここ十数年まともに会っていない。こんなことがないと会えないのが昔の友達というものになっている。

しばらく立ち話をしたあと、時間のある人たちで故人を偲んで飲みに行く。故人は私には語学クラスの友人だったが、学科時代の友人が多く、中には亡くなるまで親密に付き合いを続けた人もいて、いろいろ話を聞かせてもらった。

昔の懐かしい話がいろいろ出るとともに、みなの社会に出てからの話を聞いてそれぞれがそれぞれにいろいろあった、でもまた楽しいこともある、そういう人生だったんだなと思う。故人の話も、こういう人たちと付き合えてよかったなあと思う話が多く、それだけに亡くなったことが残念でならない。

中に野口整体など身体論を中心に研究している女性がいて、話が弾んだ。大学時代に知っていたわけではないが、共通の知り合いや先人がいるから、そういう話は面白い。

大学時代の友人たちを見ていると、みんなこうやって生きているんだな、私も負けないように頑張ろう、と思う。彼の死が私たちを再び会わせてくれたのだけど、彼と会うことは二度とできない。

帰りは雨の中、六本木まで歩いた。家に着いたら12時を過ぎていた。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday