日比谷図書館の千代田区移管/ピカソ「牧神パンの笛」

Posted at 08/12/14

昨日。最近なかなか疲れが取れない。別に気分が落ち込んでいるわけではないんだけど、からだの波は低潮期なんだろうと思う。6時半まで仕事をして、帰京。列車の中では実家にあった野口晴哉『人間の探求』(全生、1974)を読んでいた。体のリズムと気分のリズムは異なる、という話が出ていてやっぱりそうなんだな、と思う。ちなみにこの本、マーケットプレイスで44900円という値段がついていて驚いた。全生社でもこの本は再版していないということなのだろう。

人間の探求 (1974年)
野口 晴哉
全生

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帰ってきてポストの中の郵便物を整理したら、何枚かの喪中欠礼はがきのほかに、都立日比谷図書館からはがきが来ていた。何でも、来年7月に東京都から千代田区に移管になるという。がーん。ショックだ。そうなると、都立図書館で貸し出しをしているところがなくなる。千代田区立になっても区民でなくても利用できるとのことだが、貸し出しも可能なのだろうか。まあ、私がよく利用している区立江東図書館も私が江東区に転居してきたころは都立図書館だった。都立から区立への移管が流れになっているということなのだろうが、財政規模の大きな自治体がバックにあるという安心感が図書館からなくなるということがどういう影響を及ぼすのか、少々気がかりがないでもない。

夜はNHKのスポーツニュースで少しだけ浅田真央の滑りを見て寝た。今朝は起きたら8時を過ぎていて、久しぶりにだいぶ寝た感じがする。雨が降っていてだいぶ気温が低く少し迷ったが、六本木のサントリー美術館にピカソ展を見に行くことにした。月曜日に国立新美術館に行っているので、その半券を持っていけば200円引きになる。サイトを調べると10時から11時の間では1階から行かないと入れないということで、地図をプリントアウトして持っていく。

少し迷ったが、10時15分くらいに入場。点数は少ないが、国立の方より見ごたえがある作品が多い印象を受けた。一番インパクトを受けたのが『牧神パンの笛』(MP79)という作品。この量感、質感、絵の具の重ね方、無造作な線、無造作な塗りわけ、すべてが素晴らしい。ピカソは天才であるということを天才的に隠そうとしていて、そのいたずらがどうにもならないくらい魅力的だ。この絵はどこか既視感があったのだが、よく考えてみたらつまらないエピゴーネンがたくさんいるのだ。どうしようもなくダサいそれらの作品の印象と隔絶したすごさがあって、もう身悶えする感じがある。あとで額絵かポスターになっていたら買おうと思ったのだがまともなものがなかったので、結局図録を買ってしまった。
もう一枚目当てにしていたのが『ピエロに扮するパウロ』(MP84)で、じつは『アルルカンに扮するパウロ』(MP83)と勘違いしていた。しかしこちらもいい作品で、この白い衣装の色はパッと見たとたんに「これは藤田嗣治の白を手に入れようと思って描いた色に違いない」と思った。それがどのくらい成功しているかは微妙なところだが、でも好きな作品だなとは思った。

(ちなみにこれらの作品はフランス文化省のサイトで見ることが出来る)

とはいっても、結構混んでいてあまりゆっくり見られるわけでもなかったので30分くらいで出てきた。美術館のカフェで林檎のタルトを食べて、帰ろうと六本木駅へ向かっていたらおこわの店が目に入り、まだ11時過ぎだったけどそこでお昼を食べて帰った。蕗に柚子の味があうなあと思ったのと、茄子の皮と実の質感の差を生かすように料理をすると面白いな、という印象を受ける。

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by Luke Peterson

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