少年小説にはあるが、大人の小説にはないもの
Posted at 08/10/13
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![]() | 誇り高き王妃 ジョコンダ夫人の肖像E.L. カニグズバーグ,松永 ふみ子,小島 希里岩波書店このアイテムの詳細を見る |
昨日。午前中に江東図書館で『カニグズバーグ作品集』4巻を借りる。中身は「誇り高き王妃」と「ジョコンダ夫人の肖像」。「誇り高き王妃」はイングランド王妃でフランスに広大な領地を持っていたエレアノール・ダキテーヌのこと。ヘンリー二世の妃でリチャード獅子心王と欠地王ジョンの母でもある。吟遊詩人・トゥルバドゥールたちを保護したことでも知られる。まだ読んでないが、暇なときに読むにはちょうど良さそうなネタだ。
![]() | Second Mrs. GiacondaAladdin Paperbacksこのアイテムの詳細を見る |
午後は丸の内丸善に出かけ、カニグズバーグの"The Second Mrs. Gioconda"を買ってくる。アマゾンでは700円台だったが丸善では1050円。しかしアマゾンでも1500円以下なら送料が340円かかるから同じくらいと思い、購入。アマゾンのページは9日かかるようなことが書いてあって、それでは買う気がしない。この小説は子供向けということもあって非常に読みやすい。しかし知らない単語はかなりある。しかしだいたい類推で飛ばしていけるし筋に深く関わりのあるところにはそんなに難しい単語もない。この辺のものをたくさん読んでいくのは英語力をつけるにはよいかもしれないと思った。
![]() | ユルスナールの靴 (河出文庫)須賀 敦子河出書房新社このアイテムの詳細を見る |
思ったのは、教科書など論理的な文章は言葉の塊りがつかみやすい、つまりスラッシュリーディングで言うところのスラッシュが引きやすいけれども、小説というのは子ども向けのものであっても固まりはややつかみにくい。直感でなく、わりと理性を働かせながらでないといいたいことがつかみにくい感じがする。それは小説にはその小説家の文体があるからだろう。わかりやすければいいというものではないから。しかしそういう生理的なものが言語という人間くさいものをマスターしていく上では重要なのかもしれないと思った。ついでに立ち読みした須賀敦子『ユルスナールの靴』が面白そうだったので購入。
![]() | 子どもの宇宙 (岩波新書)河合 隼雄岩波書店このアイテムの詳細を見る |
帰ってから河合隼雄『子どもの宇宙』をぱらぱらと読む。やはりコルシュノウ『だれが君を殺したか』を読みたいなと思い、今朝になってから借りにいった。こういう本は、大人になるとき、中学生や高校生のころに読むべき本だなと思う。少年向けの文学にあって、大人向けの小説にはあまりないものというのは、「大人」の存在だと思う。中学生や高校生のころは、自分がどんな大人になったらいいのかということについてものすごく七転八倒する。だから大人のモデルを示すということは大事なことだと思う。私はその時期にまともにそういう本を読まなかったから、今になってこういう本が面白いなと思う。自分の中に未熟な部分があるからこそこういう小説が面白いのだけど、青年後期の心理みたいなものはもう飽きてしまったが、青年前期の部分で自分には経由していないところがあるなと読みながら思った。この時代、大人になりきれていない大人が多いというのは、実はそういうことなのかもしれないとこういう本を読んでいると思う。
| だれが君を殺したのか (世界の青春ノベルズ)イリーナ コルシュノウ岩波書店このアイテムの詳細を見る |
日本共産党の政治パンフレットがポストに入っていたのを読む。最初読んだときは結構説得力があると思ったのだが、今読んだら何だかなあと思った。モノ扱いされる非正規労働者の問題と、『蟹工船』ブームと新規入党者増という話がやはり説得力があるか。しかしじゃあどうするのか、というといまいち説得力のある話が出てこない。「憲法改悪」とか「財界とアメリカの要求」なんて表現は百年前から変わらないんじゃないかという感じだ。「いのち」と書かれた黄色いビラを無数の人たちが掲げている写真は気持ちが悪い。やはりなかなか共感できるところはないなあ。
御茶ノ水ガイアネットの通信を読んで、三階にこじんまりしたブックカフェがあることを知る。一度覗いてみてもいいかなと思った。
今日は久しぶりに皇居東御苑に出かけた。天気がよくて家族連れが多く、日本は平和だと思う。また明日から経済の激動も再開するんだろうが。
このブログももう投稿数が1400を越え、レンタルしているサーバー容量の80%に近づいている。それで別に借りているサーバーにWordPressを導入して(Movable Typeの無償の個人ライセンスは一人一つだけなので)、移行できる用意は調えた。いずれにしてもこのブログはそれはそれとして取っておくつもりではあるのだけど。WPとMT、どちらが使いやすいのかはまだよく分からない。
WordPressは、導入は簡単だったが一応データベースの設定などが必要で、サーバーもMYSQLとPHPが使えるとか条件は多少ある。また導入したらそれまで普通に動いていたXoopsが動かなくなったのだが、何か競合しているのだろう。しかしとりあえずXoopsは使えなくてもいいかと思っていたので、まあこれで行こうと思っている。
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