リコーダーの魅力を教えてくれた人/ギターの魅力はどこにあるか

Posted at 07/12/09

昨夕銀座に出かけた。最近どういうわけかリコーダーが欲しくなり、東京に戻ったら買いに行こうと思っていたのだ。プラスチック成型のものなら安い。さすがに小学生が学習用に使う楽器だ。ソプラノで1680円、ソプラニーノはもっと安い。アルトは4000円弱だった気がする。ソプラノを買う。

もちろんリコーダーも、木製のものは安くはない。やすいのでも数千円はしていた。音色も違うだろう。とりあえずリコーダーの音が欲しかったから買ったので、まずは安いのにし、教本も買う。教本、フルートのあたりをいくら探してもないので別のところを見に行ったら、「教育用」というコーナーに何種類かあった。そうかそういう扱いなんだ。河西保郎編著『ソプラノリコーダー教則本』(kmp、2005)を購入。

ソプラノ・リコーダー教則本

ケイ・エム・ピー

このアイテムの詳細を見る

それからギターの教則本も探す。先日ソロギターの教則本を買ったが、なんか違う、という感じを持っていた。以前見て欲しいなと思っていたジョー・パス『ジャズギター教本』(ATN、1986)を買う。

CD付 ジョーパス ジャズギター教本 ブルースと代理コード
ジョー パス
エー・ティ・エヌ

このアイテムの詳細を見る

教文館でキリスト教用品を売っているエレンカイムと言う店に行くと、クリスマス前ということで大混雑していた。この時期、贈物としてこれはいいナというものが結構ある。ここはお勧めの穴場、だと思う。京橋の『あずま』で夕食。ラーメンと半カレー。ここのカレーライス、こういうのが食べたかったと言う味。全カレーでよかった。

帰ってからリコーダーを練習、手入れ方法などじっくり読む。小中学生のころ、楽器の扱いは酷かったなあとしみじみ思う。ソプラノもアルトも吹いた。メロディ楽器としていつも好きな曲を吹き暮らしていたころを思い出した。でも正直言ってあのころはリコーダーは「子どもの楽器」だった。そのリコーダーの真価を教えてくれた人に出会ったのは中学生のころだった。ちゃんとした木製のリコーダーを持っていて、音が全然柔らかかった。ソプラニーノも吹かせてもらって、楽しかった。「鉄道員」とか「メロディ」とかフルートの曲をよく吹いていた。その人との思い出は楽しい肯定的なものだけではなかったので今まで忘れていたけど、そういう自分にとって大事なことを教えてくれた人でもあるんだなということを思い出した。

ギターは誰に教えてもらったと言うわけではないけど、これも別の人だがいろいろ音楽を教えてくれた人がいた。クラッシックからポップス、ハードロックまで、ちゃんとしたオープンリールテープにエアチェックしていてすごいと思った。その人とも高校生のころ派でな諍いをしたのであまりいい思い出としては残ってないのだが、その人に教えられたことは音楽に関してはたくさんあるなあと思う。まあいい思い出ということか。

リコーダーは思ったより大きい音がでて、マンションの中で普通に吹くのはちょっと不安だ。少なくとも昼間だけにしようと思う。

『ジャズギター教本』を見ながらギターを弾く。ブルースのコード展開が楽しい。F7、B♭7、C7がブルースのコード展開の基本で、エクステンションでF13、B♭9、C7#9などを加えるとぐっと幅が出る。こういう音を出したかったんだよなあと思う。私はギターを、コード楽器としてとらえてたんだなと思う。つまり、ソロでメロディを弾きたいと思ってるわけではないということだ。ギターと言うとロックバンドのリードギターがカッコいいからなんとなく自分の中でのイメージでもそっちに引きずられてしまうのだけど、現実問題として自分がギターの音として引かれているのはコードの方なのだ。アコギでジャズのフレーズを練習し、機会があったらガットギターも買って、ボサノバも練習してみたい。

こういうことを知ることは実は重要なことだと思う。人の基準でなく、自分の基準でアートを評価することで、自分にとってのアート世界を構築していくことが出来るからだ。自分ひとりで出来ることなどアートの世界の中でのごく一部だが、自分にとってのアート世界の中でも、自分が担える部分は本当に小さなものだと思う。自分にとってのアート世界の、ほとんどは既に先人が作ってくれてあるわけだし、それ以前に造物主が作ってくれているものがほとんどだ。自分がその中で楽しく暮らしていけるアート世界を作るには、それらにほんの少しだけ付け加えればいいだけなのだ。そのほんの少しが、個人にとっては一生かかっても作り出しきれない膨大なものかもしれないんだけど。

今日。昼飯を食いに、少しはなれた蕎麦屋まで。カツ丼を食べたが、近くの蕎麦屋よりうまい。香り付けが繊細といえばいいか。満足。近くに知らないスーパーがあったのでそこまで足を伸ばすことにし、途中のイオンを一通り巡る。文房具のコーナーが以前よりはるかに充実している。見る気のあるときによく見ておこうと思う。スーパーはどこにでもあるような普通の中小スーパーだった。残念。イオンの隣のDOITに行く。ここは楽しかった。観葉植物のコーナーは多分ずっといても飽きない。自分はどうも枯らしてしまうので新しいのを買うのには躊躇があるのだが、観葉植物自体は好きだ。そのほかさまざまな道具とか板とかDIY的なものを見ていると楽しいということに気がつく。自分で作るカフェテーブルとかスツールとか、ちょっと欲しいものがあったのだが、思い留まる。どうしても欲しくなったら買いにくるとして、今のような家の片付いていない状態のときにものを増やすのはよくない。

でもこういうところが楽しいということを久しぶりに思い出した。芝居をやっていた頃は最初は東急ハンズで何でも買っていたが、そのうち大工仕事の専門店で玄翁を買ったり釘をキロ単位で買うようになったりすると、「素人さん」向けの見せは馬鹿にするようになってしまったのだが、現実問題として現在は全くの素人さんなので、こういう店のほうがいいに決まっているのだ。またちょっと欲しくなったら買ってもいい。でもそれ以前に、ほかの店も見たほうがいいなと思う。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday