下北沢/バタイユ

Posted at 07/09/04

昨日。小説の中に下北沢を出したので、ちょっと現実の下北沢を確認しておこうと思い、昼前に出かける。地元で昼を食べようと思ったのだけどいいところがあいてなくて、日本橋に出る。丸善でハヤシライスを食べることにして、何か参考になるものがないかと文庫を探す。倫理や哲学で読みたいのがあるかどうかと思ったのだが、バタイユ『文学と悪』をぱらぱらと読んだら面白そうなので買った。

文学と悪 (ちくま学芸文庫)
ジョルジュ バタイユ,Georges Bataille,山本 功
筑摩書房

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ハヤシライスを食べながらぱらぱら読むと、面白い。読んでいて引き込まれる。ハヤシはすぐに着てすぐ食べ終わってしまったのだが。ちょっと甘いな、と再確認。いつもと違う経路でいこうと思い、京浜東北で品川までいき、山手線に乗り換えて渋谷に出る。渋谷で井の頭線に乗ろうとしたら渋谷の風景がどうしようもなく懐かしくなり、東急本店通りから松濤二丁目の交差点に出て駒場に抜ける道を歩く。東急と山手通りの間は昔は何もない住宅街だったのに今ではなんだか小洒落た店が並んでいて、道幅の拡幅工事も進んでいて、今昔の感。駒場から線路を渡って駒場野公園、国際高校の前を池ノ上に抜け、下北の南口までの道。だいぶ忘れていたけど間違えずにたどりついた。

下北もだいぶ変わっていて、でもトロワシャンブルは昔のとおりそこにあり、安心。だいぶぼろくなっててちょっと心配だったが。相変わらずコーヒーは美味しい。そのあたりを散策し、北口や一番街を歩く。住宅地に入るところに細い路地があって庭木が鬱蒼と繁る道がどこまでも続いている、というイマージュがあったのだけど、現実にはそんなに長くは続いていない。こういう場合はイマージュの方を大切にした方がいい、と思った。下北の街路は家の建ち方、庭の位置などなんだかいちいち納得できる、というか心に収まりがつくたち方をしていて、私の中の建物の身体的なリズムがこのあたりに一番なじんでるんだなあと思った。

帰りは千代田線直通で大手町に出、東西線に乗り換えて帰宅。

バタイユが面白い。読んでいるうちに夢中になってくる。ただいまちょっと書いている時間がないので、次の機会に。

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by Luke Peterson

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