全国の神社で『古事記』を演じる浅野温子さん

Posted at 07/05/31

体調がいまいちの日が続いている。天候がもうひとつ不順であることも大きいのだろう。昨日は夕方にかなり激しい雨が降り、夜には上がった。今朝は晴れていたのに、雨がぱらついた。狐の嫁入りだ。私はどうも右半身に力が入らなくて困っている。

月刊MOKUの6月号に、浅野温子さんの活動が紹介されていた。浅野温子といえばトレンディードラマという感じではあるが、もともとはそういう枠に入る人ではなかった。しかし、最近はあまりどういう活動をしているのか知らなかったのだ。

驚いたのだが、浅野さんは今、全国の神社を回って、『古事記』の上巻の神話を物語化した話を神前で読む活動を続けているのだという。一番最初は伊勢神宮で、次は出雲大社でやったのだそうだ。

神社という場所は、もちろんそう簡単にそういうことが出来る場所ではない。神前に丸太で作った小道具を二つおき、浅野さんはジーパンに白いTシャツで台本だけ持って登場し、古事記の物語を読み上げるのだという。火の神を生んで黄泉の国へ行ったイザナミノミコトをイザナギノミコトが探しに行く話、ヤマタノオロチ、その他さまざまな古事記神話を読み、2時間近く熱演するのだという。観客席は玉砂利の上に儲けられ、時には数千人に上るらしい。入場料を集めるときも、無料でやるときもあるようだ。

時に熱演が過ぎてというか、観客の小さい女の子が恐いと泣き出したりすることもあるのだという。イザナミが死者の国で姿を変えた黄泉醜女などはほんとうに恐いらしい。

こちらに先年盛岡八幡宮でやったときの記録がある。ほとんどボランティアに近い活動らしく、ホームページ上でもほとんど扱われていないが、Wikipediaにはその活動が紹介されていた。

ことしはまだ行われていないが、9月に笠間稲荷で行うようだ。まだ詳細は発表されていないが、機会があったら行ってみたいと思う。

浅野さんは、全国8万社を巡演することを目標にしているのだという。このままでは200年くらいかかりそうだと笑っているが、こういう活動はほんとうに意味があるなと思う。

浅野さんは私よりひとつ上で、同じ世代だからかある程度は日本神話を知っているのだが、もっと下の世代になると、因幡の白兎さえ知らない世代になるという。私も若い子とはなしていてほんとうにそういうことを知らないなと思うが、そういうことがきっかけとなって日本の豊かな物語文化を再認識することができるといいなと思う。

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by Luke Peterson

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