筒井康隆『短篇小説講義』/プロフェッショナル:中学の先生

Posted at 07/04/04

昨日帰郷。昨日の東京は冷たい雨が降っていてとても寒かったのだが、特急が山梨県に入ったあたりで急に晴れてきて、信州はとてもよい天気だった。しかし夜には急激に冷え込み、やたら寒くなった。特急の車内では筒井康隆『短篇小説講義』(岩波新書、1990)を読む。昨日読んだのはディケンズ、ホフマン、ビアズ、マーク・トウェインの項。ディケンズはちゃんと読んだことがないが、この短編(「ジョージ・シルヴァーマンの釈明」)はかなり面白そうだ。ホフマンは短編集は読んだことがある。だいぶ昔のことで忘れてしまったが、やはり怪奇と幻想、見たいな話だった気がする。ここで取り上げられている「隅の窓」はそういう作品ではないが、なかなか面白いかもしれない。

短篇小説講義

岩波書店

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ビアスのことについては『悪魔の辞典』の作者であるということしか知らなかったが、アメリカのサンフランシスコで活躍したジャーナリズム系の人だということは読んではじめて知った。アメリカ文学は知らないことが多いなまだまだ。トウェインの「頭突き羊の物語」というのは村上春樹を連想させるが、どうも当たらずと言えども遠からずという感じのようだ。筒井が説明しているナンセンスさはいったい何が面白いのか読んでいても全然わからないが、アメリカの作品の私などにぴんとこないところはそのナンセンスのセンスの面白がるツボのようなものがどこにあるのか見当がつかないということにあるんだなあと改めて思う。

地元の駅で降りたらあんまり晴れていたので車中に傘を忘れてしまった。午後から夜にかけて仕事。それなりに仕事はあった。しかしだいぶ冷えて寒かった。

夜は『プロフェッショナル』で中学教師の話を見たが、なるほどまず桁違いの情熱がすごい。情熱だけでは通用しないところに、技が必要になってくる、という話が印象的。「つながりが人を育てる」、というのは確かだなあと思った。確かにこちらの思っている以上に、今の子たちはコミュニケーション能力がない。そのあたり、背中を押してやれば解決する、という部分もあることは確かだ。それ以上はもちろん情熱がなければなかなか前には進まないが。

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