『読書三昧』/皇帝ハドリアヌス/整理問題/5歳の女の子のけなげさといじらしさ

Posted at 06/08/30

新しいサイト『読書三昧』をつくりました。そちらの方もよろしく。このブログで取り上げた本を中心に、書籍ごとに書評や感想や妄想?を書き綴ったものです。著者順に読めるようにしましたが、ジャンルごとのほうがいいかな。まだ少ししかアップしていませんが、徐々に充実させていくつもりです。Googleの広告も載せてみましたが、思いがけないものが表示されたりして少し目の覚めるような思いをしたりしています。

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昨日。朝から銀行や区役所へ。区役所はロビーが工事中で窓口が5階に移っていて、階段を駆け上がる。用事を済ませて帰りに西友によって飲み物などを買う。

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塩野七生『ローマ人の物語』(新潮文庫、2006)24巻読了。皇帝トライアヌスの巻。トライアヌスのダキア戦役でルーマニアの住人が総とっかえになったということは知らなかった。パルティア戦役の失敗と死。これも興味深い。『プリニウス書簡集』で読んでいた小プリニウスのビティリア属州の総督としての派遣の背景が説明されていて、なるほどと思う。トライアヌスは『至上の皇帝』と呼ばれたというが、あまり史料がなく、プリニウスとのやり取りの中に彼の性格が現れているというのはそうだったのかと思った。

現在25巻に入り、ハドリアヌスの話を読んでいるが、これがトライアヌスの巻に比べると異常にすらすら読めてしまう。ハドリアヌスというのはトライアヌスに比べると性格に偏りのある人で、そこが「お話」になりやすいということのようだ。塩野の筆もかなり乗っているように感じる。

ローマ人の物語 (25)

新潮社

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仕事関係の書類を整理し始めて、すぐにいろいろな問題に突き当たる。日ごろからの整理の不足は、仕事に対する真剣度の不足によるのではないかという気がした。発想が重要な仕事に関してはある程度のちらかり方は仕方がないのだが、事務的な内容の書類はもっときちんと揃えておかなければならない。記憶や記録の資料としてとってあるさまざまなパンフレットや入場券の類も、記憶のよすがとしてとっておくということは相当大変なことだが、たとえば入場券の「コレクション」をつくる、というような形でとっておくという方向に保存の仕方を変えた方が上手く整理がつくかもしれないと思った。

いずれにしてもいろいろな面で整理がつかず保存方法が混乱している資料が家の中に溢れていて、居間にいくつもダンボールが積んであるという引越し後状態になってしまっていて、ちょっといいかげん何とかしたほうがいいと思ってはいるのだが。

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昨日帰郷。妹は現在出産で帰省中なのだが、その5歳の娘が幼稚園の宿泊旅行に出るために一時的に埼玉に帰っていたのを、新宿駅で義弟から預かって、妹の元に連れて行くことを頼まれたので、昨日は郷里の方の仕事を休んで夕方7時の特急に乗って帰った。姪は最初はパパから離れるのがイヤでぐずぐずしていたが、弁当を食べさせたりしているうちに落ち着いてきて、八王子を過ぎたあたりで塗り絵を始め、お絵かきをしたりしながらだんだん会話もはずんできた。最初は車内も込んでいてあまりまわりに迷惑にならないように試用と思っていたのだが、八王子でずいぶん降りた。自由席に乗ったから通勤客が多かったのだろう。で、あまり回りに神経質にならずに済んだので、気が楽だった。

子どもの絵の描き方とか、もう自分自身のことは当たり前だが全然忘れていたので、見ていて面白かった。家は屋根から描き、猫は胴体から描いて顔はおまけ。人間は髪の毛から描く。その順番に、子供の見ている世界が反映されているんだろうなあと思う。

2時間もするとだいぶだらけてきて横になったりおてんばなことを始めたりしたが、すぐに郷里の駅に到着した。駅には妹が迎えに来ていたので、めでたしめでたしであった。それにしても、パパから離れるのが淋しくて、それを我慢する5歳の女の子というものはいじらしくてけなげだと思った。

というわけで車中では全く本は読まず。仕事も休み。『ローマ人の物語』を少し読み進めて就寝。

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