クッツェー『恥辱』:金と女に関する「罪」意識/「眼鏡をかけたボッティチェリのヴィーナス」
Posted at 06/06/18 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
昨日はだいぶ疲れていて何かをしようとしても動作がのろく、一つ一つのことをやるのにずいぶん時間がかかってしまった。金曜日の草刈りの後遺症だということが後で気がついたが、あの程度でこんなに疲れるようでは困るなあ。肉体労働不足だ。
とにかく図書館で本を借りようと動かないからだを鞭打って(大げさすぎる)出かける。午後5時に閉館なので4時過ぎがタイムリミットだった。とりあえずクッツェーの『恥辱』(早川書房、2000)を借りる。
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『イギリス人の患者』は文庫が出ているはずだからと思って丸の内の丸善に探しに行くが、在庫で検索してみると単行本、文庫とも品切れ中だ。あれしまったと思うが遅い。帰った後で調べてみたらアマゾンでもマーケットプレイスにしか品がなかった。いやあ本当にすぐなくなってしまうねこういうものは。
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このまま帰るのも何なのでJRで有楽町に出、銀座まで歩いて教文館で『イギリス人の患者』がないのを確かめた後、山野楽器に行ってブラームスの交響曲第4番を探す。これは以前、芝居をやっているときに使ったことがあるもので、こないだミュージックプラザを聞いていたらかかって懐かしくなったのだ。いろいろ考えたがフルトヴェングラー指揮の1948年ベルリンフィル録音のものを買う。音はあまりいいわけではないが、私はどういうわけかフルトヴェングラー信仰のようなものがあって、つい買ってしまう。私が若いころカラヤンの全盛期だったから、なんとなくその前のフルトヴェングラーが偉いような気がしたのだろう。またフルヴェン指揮のベートーヴェン『エレオノーレ序曲』に感動したことがあり、それ以来信仰が深まった(笑)気がする。本当にすごいのかどうかはいまいちよく分かっていなかったりはする。
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クッツェーはまだ読み始めたばかりだが、「大学教授の性」と「性にまつわる失敗」ということでなんだか心理的に読みにくい。自分の状況に重なる話、特に金と女に絡む話はどうも苦手だ。自分の中にある何かが告発されたり、断罪されたりしている気がしてしまうからだろう。三島由紀夫『青の時代』も読んでいて途中で読めなくなったことがある。自分の「罪」意識というものを客観的に見ようとするためには必要なことなのかもしれないが、変にいじると妙な倒錯が起こりそうな気もするし、難しいところがあるなあと思う。
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昨日からアンジェラ・アキ『Home』の、特にDVDを何度も繰り返し見ている。若いアーチストというのはたいてい自分自身とは全く無縁な感じがすることが多いのだけど、このひとはどうも割合近いところにいるように感じてしまい、その距離感の取り方がどのあたりなのだろうという探りが続いている感じがする。まだよくわからないが、少しずつ「理解」が進んでいる感じがする。
まあしかしあんまりそればかり書いていても仕方ないので、アマゾンにレビューを書いて終わりにしようと思い、昨日この日記に書いたことを適当にまとめて「眼鏡をかけたボッティチェリのヴィーナス」という題で投稿しておいた。採用されるかどうかはちょっとわからない。
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