物語を読み進める快感

Posted at 06/04/22

今朝はよく晴れているが、だいぶ冷え込んだ。でも、このまま晴れが続けばだいぶ暖かくなるだろう。一昨日の夜は寝不足だったので、昨日の仕事はちょっと疲れたが、思ったより集中して成果があったように思う。ただ夜は本当に疲れてさっさと寝てしまった。疲れの成果、寒い。今でも指先が冷たくて困る。

『ねじまき鳥クロニクル』を読み進めたが、あまり進んでいない。といっても3巻の半ばまで行っているので、思ったより読んだというべきか。新しいキャラクターが登場して最初は何事かと思ったが、今のところ物語はひとつにより合わされたように思える。しかし、何かが起こりそうな予感のようなものが続くばかりで、そこに至るまでの道にまっすぐには続かず、いろいろなところを掘り起こしているような感じ。この中盤からの息の長い感じというのが、何だかすごいなと思う。いわゆる現代小説の長編で、この物語の快感というものにとらえられたのは初めてではないかと思う。大体数行、あるいは数ページでそれ以上読み進める気にならず、面白くなくなって読み止めることがほとんどだった。石原慎太郎『弟』とか、事実をもとにしたフィクションなら事実に対する関心があるから読み進められるが、物語の中の出来事に事実と同様の関心が持てるということ自体が極めて久しぶりであるような気がする。というより、おそらくは数十年の間、そういうことはあきらめていたのだ。しかしまあ、世の中も文学も、捨てたもんじゃない、と思った。それは、私自身にとっていいことなのだと思う。

午前中から松本に出かけて仕事。それが終わったらまっすぐ帰京。


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