2・26事件から70年/マルコムXとアメリカの知性

Posted at 06/02/26

今日は雨。70年前の今日は雪だった。首相官邸ほか都内各地が襲撃され、高橋是清蔵相をはじめとする何人かの重臣が暗殺された。あれから70年。日本にはテロもクーデターもないが、フィリピンもイラクもパレスチナも状況は怪しい。

昨日なんとなく放送大学を見ていたらマルコムXについてやっていて、非常に興味深かった。アメリカにおけるイスラム、ブラックムスリムの運動はもともとは虐げられた黒人こそが選ばれた民であると言う一種のメシア思想から成っていたのだが、マルコムXはメッカに巡礼に行くことによってその教義に疑問を覚え、人種や国籍によって差別されない本来のイスラムの思想に目覚めたと言う話が面白かった。それにしても彼が暗殺されたのは1965年、つまりキング牧師やロバート・ケネディよりもずっと早いのだ。「私は牢獄にいた。しかしそれは特別のことではない。皆さんも牢獄にいる。アメリカは自由の国だというが白人だけの自由だ。」という彼のレトリックの使い方は非常に巧みで、アメリカの知性の質というものを考えさせられる。

今日は雨。外は寒い。家の中にいてもしんしんと冷えてくる。一番やばいと思うのは心が冷えてきていることだ。それを自覚することは出来たので、そこから抜け出すために心を燃やさなければならないと思う。2月ももう終わる。『プーシキンとの散歩』を読み続ける。

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