阪神優勝/久しぶりにプロ野球について書く(気がする)

Posted at 05/09/30

阪神が優勝した。今年に関してはまあ時間の問題だったし、2年前と違ってあまり劇的な要素も感じさせなかったせいか、阪神ファン以外が阪神の好調に触れるケースはほとんどなかったように思う。巨人の低迷によってプロ野球全体の低迷感が世間には充満しているので、阪神ファンだけかなり浮き上がって見えている感がある。

しかしロッテにしろ日本ハムにしろ楽天にしろ、パリーグの球団はかなりJリーグ化して地域密着感が出てきた(同時に人事に関してもドライになっている)ところは営業的にも成功しているようだし、ソフトバンクもまた旧親会社の転変にもかかわらず成績的にも動員的にもがんばっている。王監督であるせいもあると思うが、ソフトバンクは往年のV9時代の巨人を思わせる風格がある。地方球団であるために60年代の巨人の超メジャー感はないが。これはアメリカで西海岸のチームがどんなにがんばってもヤンキースにメジャー感で敵わないのと同様で、まあ致し方ない。城島の負傷は痛いが、ぜひリーグ優勝を果たしてもらいたい。ロッテも勢いがあるが、ロッテが優勝するとJリーグ化がもっと加速しそうな気がしてしまい、まだ早いという気がしてしまう私は保守退嬰主義者か。来年ならOKだと個人的には思っているが。

一方西武はプレーオフ進出を決めたが5割を切っていて、しかもカブレラが骨折し今期絶望。オリックスはいつも閑古鳥の鳴く大阪ドームを見せられていたが仰木監督も退任。パリーグに関してはこのあたりの2チームがいろいろな意味で梃入れが必要である気がする。関西には阪神1チームで十分か。それとも昔懐かしいうらぶれたパリーグの「伝統」をオリックスに守ってもらおうということになるか。

結局より問題の根が深いのはセリーグのような気もする。巨人の低迷で視聴率も取れず、地域密着の方向もあまりはっきりしていない。巨人は原監督で息を吹き返すとは思うし、別格の阪神中日、地域性はもう一息の横浜はいいとして、広島とヤクルトだ。神宮球場ならドームより阪神戦が見やすいという程度の存在感のヤクルトは古田を監督にして巻き返しを図ろうということだろうが、ちょっと安易な気がするし、そうした球団側の姿勢に古田がどのように対処するか、このあたりかなりどんぱち有りそうな予感がする。広島も選手を育てては放出するという姿勢ではファンは納得しないだろうという気がする。

冒頭の阪神の話題に戻ると、今年の優勝のペナントレースの過程における大きな要因は交流戦である。21勝13敗と大きく勝ち越した阪神に比べ、中日は15勝21敗と大きく負け越した。この勝敗が7ゲーム分あるから、交流戦を除けば中日は1ゲーム差に肉薄した状態でまだ先がわからないという状態だった。

中日の交流戦の弱さの理由と阪神の強さの理由はよくわからないが、中日は昨年も日本シリーズで負けているし、どうも普段対戦しない相手と戦うのが苦手のように見うけられる。阪神は基本的にどこと戦ってもいっしょだという感がある(ファンも阪神しか見てないし)のが強い理由なのだろうか。そうなるとどこが出てきても阪神有利かという気もするが、交流戦の勝率ではソフトバンクもロッテも阪神より上で、両チームとも阪神に対して勝ち越しているのでそこはどうなるかわからない。この両チーム以外との対戦は17勝6敗という驚異的な勝率になる。

それにしても私自身、今年はほとんどプロ野球に関して日記を書かなかったなと改めて思う。これからはパリーグ・プレーオフ、日本シリーズとポストシーズンが残っているので比較的書きそうな気もするが、プロ野球の病弊は深いなと改めて思う。その中で、特にセリーグで、阪神はひとり気を吐いたというのは事実である。ここはひとつ阪神とタイガースファンに素直に祝意を表したいと思う。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday