亀井対堀江のバトル/小泉「恐怖政治」に「テルミドールの反動」は起こるか

Posted at 05/08/20

昨日帰京。列車の中では週刊文春の新号などを読んで時間をつぶす。選挙関係の記事と、和田アキ子関係の記事が面白いというところか。普段の年なら今はいわゆる「夏枯れ」の時期で、高校野球が終わったらナイターしかない、という感じだけれども、今年はナイターが絶不調という日本の夏の様変わりもさることながら、「小泉劇場」の展開のおかげで夏休みも取れない新聞記者が沢山いるのだろう。9月中旬以降と思われる特別国会がどんな展開になるか、それが終わってから夏休みというところだろうか。それでは正月休みと一緒になってしまうかもしれないが。

今朝はテレビをちらちら見たりしていたが、広島の亀井代議士の地元に堀江社長の立候補が決まり、テレビ対決をやっていた。私はどうもこの騒動になってからの堀江氏の顔がどうも嫌いで、ビジネスのときの真剣な目が今回には見られない、と思う。二人が交互にテレビに映ると、「古い悪人顔」対「若い悪人顔」のバトルにしか見えない。二人のバトルもどうも直視に耐えず、いつもは割と見ている8チャンネルの番組(名前は何だっけ)もほとんど見なかった。

私が広島6区の住人なら、この二人にだけ入れるのは嫌だな。フランス大統領選でも社会党の候補者が国民戦線のルペンに破れて決選投票に進めず、社会党支持者たちが鼻を摘まみながらシラクに投票していたが、まあそんな感じで民主党に入れるしかないだろうと思う。私の投票する選挙区でそんなことが起こらないことを切に願うが、地元の自民党議員は靖国参拝もしない人だし、いまいち入れたくないのだが。
テレビで言っていたところによると、今年の八月十五日の靖国神社の参拝者数は、史上最多であったらしい。もちろん戦前は八月十五日に何か意味があるわけではないからここ六十年のことであるけれども、中国や韓国がこれだけ騒動を巻き起こさなかったら、参拝者がこれだけ増加していくこともなかっただろうと思う。そういう意味では、朝日新聞の反靖国策謀も、結果的に靖国を大事にしなければいけないという方向に国民の目をやることになったという点で逆説的な貢献があったというべきかも知れない。一日で20万人。この重さを選挙でどのように反映してくれるのか、ある意味国民の意思は反映されてないように思われるが。

最近の小泉政権、自民党執行部のやり方というのはフランス革命のときのモンターニュ(ジャコバン)派主導、つまりロベスピエールの時代の国民公会の政策の打ち方を思い出す。堀江社長の擁立で小泉手法が逆に反感を呼び起こすのではないかということを山崎拓氏らは強く心配して、潮目にならないように、という言い方をしているようだが、確かにどこかでそういうことが起こる可能性はある。

国民公会の故知からその可能性を考えるとしたら、今は息を潜めて執行部のやり方に従っている大多数の自民党議員たちに、首相があまり意識しないまま何かとんでもない踏み絵が突きつけられる、といったケースかもしれない。国民公会の議員たちもロベスピエールの恐怖政治、追及が自分たち自身の身に及んでくるということに恐怖を感じたときに、テルミドールのクーデターが決行されたわけである。そうなると現執行部はいわば全員ギロチン行きであろう。現に、武部幹事長などには鈴木宗男氏自らが対抗馬に立つという可能性も取りざたされているし、そうなると安倍副幹事長も返り血を浴びるくらいで済むかどうか。まあナポレオンもモンターニュ派として投獄されたこともあるし、「日本のテルミドール」以降に何があるのかは「恐怖政治の只中」からはなかなか見えてこないだろう。

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