感動ってものは
Posted at 05/07/15 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
『名画に教わる名画の見方』、かなり文句ばかり書いたけれど、読み進めてみると知らなかったことがいっぱいあって面白い。『画集』だと思わず最初から美術史の勉強の本だと思って読めば結構面白いところも多い。本全体のつくりはなんとなく気に入らないが(まだ文句つけるのか)、一つ一つの内容は面白い。
世界で最初に(といってもヨーロッパ世界という意味だろうが)絵画の取引が始まったのが16世紀のフランドルであるとか、世界で最初の(上に同じ)公的な美術学校がルネサンス期にフィレンツェで創立されたとか、その手の話はどうしても引き込まれる。アカデミー時代のフランスの最優等の画家に『ローマ賞』というのが贈られてローマに留学できたとか、やはり画家というものの閉める社会的な位置という話になるけれど、そういう話はそういう話で面白いことは確かだ。
…確かに、芸術作品というのは結局はそういうものに対する素養というか、基本的な知識がないと十分に楽しめないところはあるんだよなと思う。感性だけで味わっているというのは一種の錯覚なのだが、感性が十分に働かなければもちろん味わうことはできないし、まあ、バランスの問題か。
感動ってものはどこに転がっているかわからないし、それを見つけるためにはやっぱりお勉強も必要だって言う平凡な結論。
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