7.「ブルーピリオド」と戦後のニューヨークを中心とした現代アート/整理整頓の意味(06/01 10:17)


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・キャンバスは、作家の描画行為の痕跡(フィールド)であると考え、創作過程を重視する(アクションペインティング)

とあったのだが、アートから大きさの制限を外し、画面をすべてフラットに(図の特権性・地の背景性を外す)し、結果よりも過程を重視する、という考え方が非常にアメリカ的だなと思った。

大きいものが好きで、フラットでフランクな考え方が好きで、チャレンジを評価するアメリカ人、みたいなところがこの新しいアートの運動には関わっているのかなと思ったわけである。もちろんこの辺りは素人の感想なのでもうちょっと掘り下げて読んでみないとこの見方が妥当なのかはわからないのだけど。

特に「アクションペインティング」のように「制作の過程を見せる」ということの意味というのが私にはあまりわからないところがあり、腑に落ちてはいないのだけど、最近「プロセスエコノミー」というのが出てきて製品の良さだけでなく「SDGs的に作ってる」とかプロセスを売り物にする傾向が出てきていて、こういうのも同じ方向という面もあるかなと思ったりした。

マグロ解体ショーみたいなのもある意味アクションキュイジーヌというか同じようなところもあるのかなと思ったり。あと、私は料理はあまりしないけど料理番組は見るのが結構面白いなと思っていて、そういうのもアクションペインティングとプロセスエコノミーに通じるものがあるのかなという気がする。

「ブルーピリオド」で取り上げられているアート的な営為というものは「抽象表現主義」以来の伝統みたいなものの上に乗っかっているなあと思う。ただいずれにしても、「現代アート」というのは基本的にはやはり「第二次世界大戦後」という時代の中で生まれ特にアメリカを中心に発展してきたもの、ということだと思うし、自分はやはりあまりよく知らないなと改めて思った。

また現代美術館に行ったときなどに図書室で本を探していろいろ調べてみたいなと思った。


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