2.ユーベルブラットとかSHIORI EXPERIENCEとか(05/26 11:47)


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ユーベルブラット(19) (ヤングガンガンコミックス) [コミック]
塩野 干支郎次
スクウェア・エニックス
2016-12-24



ビッグガンガン。「ユーベルブラット」。帝国軍とグレン軍の戦い、という構図になってからケインツェル=アシェリートの影がなくなったことはこの漫画の性格を少し変えた感じがするのだが、ダークサイドから光のサイドへの帰還というのはある種一つの定番ではある。しかし、実はあまり見ないな、そういうパターン。「レ・ミゼラブル」なんかはそう言ってもいいのかな。この作品はすごくたくさんのキャラクターが出てきて設定も複雑な割には最近言葉での説明が少なく、この場面で何が起こっているのかかなりその世界に入っていないとわからなくなってしまう。ラシェブの僧院(このキャラは最初の方で少し出てきた超小物なのにこの一番盛り上がったところで場を汚しに出てくる感じでなんか可笑しい。)でのグレン軍ラングザッツと新たなブラッドマイスター・イクフェスの戦い。そこに現れた赤ちゃんのバケモノ(「千と千尋の神隠し」の坊が竜と合体したみたいな異形キャラ)が出てくるのだが、これは実は帝国軍を率いるエルサリア(アルクサルト選帝侯の娘)の元いいなづけ(親同士の約束で作中で初めて会う)の、グレンの力によって異形の者と化したゾルデーン候の息子・アルギドだった。このキャラほとんど忘れていたのだが、エルサリアとの会話を見て調べて前のところを遡って調べたら15巻にその出会いの場面があった。このアルギドを見守る母・ヴィシェーネの姿も確認。アルギドの力で盛り返すかに見えたグレン軍だが、それをケインツェルが倒す。しかしグレンの都の上空には異変が起こり、巨大な闇が広がっていく、というところで終わり。来月は休載とのこと。

ビッグガンガンではほとんど「ユーベルブラット」しか読んでなかったのだが、今回少し興味のある作品が増えた。一つは新連載のねこクラゲ「薬屋のひとりごと」。古代中国らしき王宮の下女として仕える猫猫(ミャオミャオ)は実は薬屋の娘、という設定。皇帝の子供達が謎の死を遂げる真相を薬屋視点でつかんだ猫猫は王妃に見出され、という展開。雰囲気としては灰原薬さんの平安時代・菅原道真と在原業平を取り上げた「応天の門」に似てる。興味深い。

長田悠幸 町田一八
スクウェア・エニックス
2017-02-25

 


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