4603.もうすぐ1年/桁違いのダンサー/『バーテンダー』/『闇の奥』(06/05 09:52)


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ふと気がつくとこのブログを書き始めてからもうすぐ1年だ。その前は少し休憩していたが、2000年の最初ころから日記を書き始めていたので、それを入れるともう7年目になるのだが、スタイルとか書く内容とかそれなりに変わってきているような気もする。多分もっと昔は内省的だったのだが、最近はあまりそうでもない。なんというかそのときに書く必要のある文章というものがあって、そういうものを結構ウェブに書いているのだけど、そのうちもういいかなという気がして書くのを暫くやめてしまう。しかしそのときそのときに書く必要のある文章というものはやっぱりあって、結局こうして書き続けている。

今まで一年の経験から言うとブログというのはどうもあまり内省的にならない。構造的に開かれているからなのだろう。自分の中に降りていった文章というのは人が反応しようとしても反応できるものでもない。若いころの悩みとか対人関係とか結構普遍性のあるものには反応のしようがあっても、その人独自の思考なんてものは付き合うのが大変だということはよくわかる。読んでもらって面白かったり何か考えてくれたりすれば別にそれで十分なのだが、ブログだともっと人に接するような書き方になるんだと思う。これでか、という気もしなくはないが。

今気がついたが昨日やるべきことをひとつやり損ねたことがあった。今度は水曜日だ。困った。

午後テレビを見ていたらローザンヌ国際バレエコンクールというのをやっていた。決勝進出者は日本・韓国・中国のダンサーが多く、他はロシア・ウクライナ・カナダしか見なかった。15〜18歳の若いダンサーたちだからまあ未熟で、見ていてあまり面白いものでもなかったが、ひとりだけ出てきて他のダンサーと全然桁が違う、と感じる人がいた。ウクライナのセルゲイ・ポロニンという16歳のダンサーで、表現力といい振り付けのこなし方といいステップといい明らかに群を抜いている。解説の女性も今までのダンサーの中で抜きん出ているといっていた。私の見る目もこのくらいの桁の違いならテレビで見てもはっきりわかるのだなとちょっと嬉しかったが、やはり最優秀点をもらい、観客賞も受賞した。バレエは高いからなかなか見に行かないが、本当に誤魔化しのきかない芸術だし、すごいものを見ると素直に感動する。新しい優れたダンサーが出てくると期待は高まる。

どうも自分の中で不完全燃焼が溜まり、午後遅くなってから出かける。地元の書店でちょっと本を見た後、少し歩くことにして木場の方に永代通りを歩いた。木場に近づいてきて、いっそのこと永代橋を渡るまで歩こうと思った。西に日が少しずつ傾いていたが、気持ちのよい夕暮れ時だった。久しぶりに永代橋を渡ると、橋の下を屋形船が通っていった。霊岸島を歩いていると、以前ときどき行った喫茶店が店を閉めていて、隣にナチュラルローソンが出来て喫茶コーナーまであった。こういうコンビニ系やファミレス系、スタバ系に押されて雰囲気のいい喫茶店が店を閉めていくとこっちとしては困ってしまう。日本橋を抜け、結局大手町まで歩いて丸善で本を探した。


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