4592.『手記』のリアリティ/人が時間の中で生きているということ/民主主義の意味と価値(07/22 11:36)


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昨日ちょっと愕然としたのは、こういうところでこれだけ話題になっている『国家の罠』が地元でもっとも大きな書店になかったことだ。田舎では、国家うんぬんというような本は売れない、ということだろうか。『国家の罠』のなかで、外交をめちゃくちゃにする田中真紀子を心情的に応援する国民が多いことを日本の実質識字率は五パーセントだから、という人物が出てくることが書かれているが、識字能力=リテラシーをメディアリテラシーの能力と考えると確かにそんなものかなと思う。その原因は、特に地方における国家的な問題への無関心ということにあるのではないかと少々憂鬱になった。

それとも田舎のひとたちの「帝力いずくんぞ我にあらんや」という無関心な鼓腹撃壌ぶりを世はすべてこともなしと寿ぐべきなのだろうか。この問題、民主主義というものの意味と価値を巡って少々重大なものでもある。民主主義というものの絶対的な優位性に疑問を持っている私などとしては、ちょっと考えてみなければいけない問題だという気もする。


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