3365.カフェの本/子供のころ面白いと思っていたSF(07/06 23:59)


ずいぶん遅くなったのだけど、一応6日更新扱いとして。

<画像>日本の伝統美を訪ねて (河出文庫 し 15-1)
白洲 正子
河出書房新社

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5日ははじめての人に会って、6時半ころ銀座を出、日本橋丸善でノートを二冊買い、本を物色。『散歩の達人』mookの『渋カフェ』(交通新聞社、2009)と白洲正子『日本の伝統美を尋ねて』(河出文庫、2009)を買う。カフェの本は、これで3冊目だ。いや、名曲喫茶の本を入れたら4冊目か。『横浜カフェじかん』を入れたら5冊目だ。たくさん買っておきながら、自分で知っている店を確かめるくらいで新しいところはなかなか開発していないのだが。

白洲正子は対談本。60年代から90年代のいろいろな対談が取り上げられている。古いのは古いので面白い。今は4編目、76ページまで。彼女が美というものをどう考えているかとか、対談の方がシンプルでわかりやすいと言う面もあるな、と思う。面白い。

月曜日。いろいろ用事をして、夕方出かける。銀座で紅茶。ダージリンもよかったが、クリームブリュレも美味しかった。バルチックカレーを食べて、銀座通りをぶらぶらし、教文館で『ダヴィンチ』を買って帰る。

一月休載だった『テレプシコーラ』。思いがけない展開。でもこれで六花の振り付けがまた強く印象付けられたか。『子育てハッピーアドバイス』が取り上げられていて、やっぱりこの本、売れるよなあと思う。内容は、基本的に賛同できることがほとんどだし、なるほどと思う説得力のあるものが多い。「今月のブックマーク」で浦沢直樹が取り上げられている。『PLUTO』が鉄腕アトムのリメイクだと言うことは知らなかった。『BILLY BAT』は戦後日本の話だと思っていたら先週号でいきなり紀元30年ごろのイェルサレムになってどういうことだろうと思っていたのだが、「古代から歴史を操る結社のようなものが存在する」、手塚治虫の『火の鳥』的なアンソロジーを目指している、ということが述べられていて驚いた。「走れトロイカ学習帳」は製本特集。面白かった。東村アキコのエッセイに出てくるカリスマ美容師がすごい。

読みかけの本。『バーテンダー』14巻。見習いの和久井君の悪戦苦闘がいい。読了。花輪和一『ニッポン昔話・上』(小学館、2009)。花輪らしい毒のある昔話だが、花輪ワールドを味わっているという感じだ。特に好きなのは「一寸法師」かな。読了。

<画像>宇宙家族ノベヤマ 1 (ビッグコミックス)
岡崎 二郎
小学館

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岡崎二郎『宇宙家族ノベヤマ』全二巻(小学館、2007・2009)を読み返す。このマンガは何度か読み返すのだが、魅力的だ。「理解しあう」ということがどういうことなのか、ということについて考えさせられる。異星人との哲学と科学が入り混じったような会話が面白い。子どものころ面白いと思っていたSFというのはまさにこういうものだったなと思う。

今回読み直して初めて気づいたのだが、地球人の代わりのメッセンジャー種族と期待されているのは地球人とのハイブリッドのセグロン人と、もうひとつはこの地球の海に棲むイルカだったのだ。ラストシーンの意味が今までずっとわかってなかった。もし地球人が期待通りの働きが出来なかったらこの地球の主がイルカに取って代わられる、ということなのだろうか。もしそうだとするとそれは手塚治虫の『鳥人大系』に似た話になる。

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