評価は集めれば集めるほどよいが、問題はそれを相対化することだ。人から見ればどう見えるのか、ということを把握しておけばよい。その評価を上げるためにどうしたらいいのか、と考えるからおかしくなる。人の評価は参考に留め、自分のほんとうにやりたいこととは関係がない、と思っておいた方がいい。もちろんヒントになる、新しい仕事のきっかけになりそうなことは大事にしたほうがいいが、結局そういう「自分に関する情報」をいかに上手くコントロールするかが、人生において大事なことなんだなと思う。そういうものに振り回されず、自分のやりたいことにどのように関わってくるのか、だけを見ればいい。そういう情報は、特に価値判断を含むものについては、徹底的に相対化しておくべきだ。むかついたりおそろしくなったり有頂天になったりついしてしまうが、それはそういうものに振り回されているのだということに気がつかなければならない。大事なのは人に評価されることなのではなく、自分のやりたいことをやりたいようにやるためにそれらをいかに生かすかということにある。
まあ途中から感想というよりこの本の内容に触発された自分の考えを書いてしまったが、そういう意味でもこの本は自分の考えを整理するのにとても役に立っているといえる。