3357.「その悪意は、解決すべき問題なのか」(06/20 16:01)


< ページ移動: 1 2 3 >
8.相手に対する生理的・観念的な拒絶反応。

自分が人を嫌う理由は何だろうかと考えてみる。私は相手に無条件で期待するということはあまりしないし、たとえ期待に応えてくれなければ落ち込むけれども嫌うということはあまり思い当たらないので1番はそんなにない。2番はよくある。これでヒステリックになることもよくあるので、このへんは気をつけなければいけないと思う。嫉妬、というのは普段はない、というか自分にも見えないのだが酒を飲んだときとかに嫉妬感情が暴走することがあって、これも気をつけないといけないと思っている。そういう物を持ちそうな相手とは飲まないようにする、という消極的な自衛策もあるが、それよりは自分が精進して人を嫉妬する必要がないように自分を向上させる方が得策だ。3番はちょっと危険だが、でもこれは「嫌う」というのとも自分の中では違うんだよな。でもその暴走に付き合わされた相手は100パーセント私を嫌いになるだろうし嫌われていると思うだろう。これは恥ずかしいことなので気をつけたい。

4の相手に対する軽蔑。これはかなりある。イヤだな、と思うことをすると自分の中で軽蔑感情は相当高まる。相手に見せるかどうかは別として、というかこれはコントロールしやすいので表に出すことはまずない。ということは逆に自分の中に内攻するので時に自分を焼く火になることがある。……軽蔑ってなんだろうな。これも多分、自分のやりたいことをやりたいように100パーセントやっていたら、誰かを軽蔑するなんて暇はない気がする。これも自分の問題の現われと見ることもできる気がする。

5・6番の、「軽蔑されてる、嫌われている」、という感じ。これは被害妄想の場合もあるし、事実の場合もある。これはしかし、相手のことなので自分ではいかんともしがたい。誤解を解いて解決する場合もなくはないが、大人になるとなかなかそれもできなくなる。これは基本的にほっておくしかない。

7番の相手に対する絶対的無関心。これは何だ、シカトということかな。眼中にないというか。こちらがいくらかでも相手に関心があって、相手が全く無関心だったら悲しいし憤りを感じる、ということだろうか。私自身も以前、全然関心を払っていなかった人から突然すごく怒られて面食らったことが何度かある。こちらが関心を示したのに相手が無反応で悲しくなって離れたこともある。うーんどうなんだ?この悲しみを武器にして相手に無理に近づいたら、それはストーカーというものだろう。いずれにしてもこれも自分に自信の持てる自分がない、という人に現れる現象だろうとは思う。やるべきことは多分決まっている。

8番。生理的なもの。これは私にも結構大きい。ガングロとかズボンの股ばきとかが流行ったころ、ああいうのは本当に生理的にダメだった。見るだけで頭にきた。本当に嫌でしょうがなかった。あれは何でだろうなあ。本当に汚らしい印象のあるものって本当にダメなんだ。本来汚いものが汚いのは仕方ないのだが、「あえて汚らしくする、という意志」が全く受け入れられない。それは小ぎれいさ・清潔さを目指す社会に対する反抗という位置付けがあったのだと思うが、そういう小汚いものって私にとっては絶対悪なのだ。

相手が自分を嫌う嫌い方を理解するためには、自分が何かを嫌う嫌い方を理解して置くことが重要だ、ということはそうだなと思う。こうして書いてみると、結局のところ、ずいぶん私には嫌いなものが多い。しかしそれはまた、こちらが嫌っているとその嫌っているという感じによって相手もこちらを嫌うことがあるので嫌いの種をまいているようなものでもある、ということは自覚しておく必要がある。

自分で解決のしようのない相手からの悪意に対しては割り切って、つまり「嫌われることへの割り切り」をもたなければならないと勝間は言う。悪意には冷静に戦略的に対処しなければならないと。

とても面白いと思ったのは、会社などの掲示板で誹謗中傷の書き込みをするのは、99パーセントはその会社の社員か取引先なのだそうだ。同じように悪意の持った書き込みや相手に対してイヤなことを繰り返すのも「ほんのちょっとした知り合い」であることが多いのだそうだ。

ウェブ上での付き合いしかなかったり、あるいは知らないうちにその人の文章を読んでいる、というだけの「ほんのちょっとした知り合い」が突然攻撃性を露わにする。そういう例は確かによくあるし、ずいぶん昔に書いたことをいきなり指摘されて空恐ろしい思いをした人も少なくないだろう。向うはこちらをとてもよく知っている(気がする)が、こちらは向うの正体があまりよく分らない。これは確かに怖いことだ。


< ページ移動: 1 2 3 >
3357/5070

コメント(5)
次の記事へ >
< 前の記事へ
一覧へ戻る

Powered by
MT4i v2.21