3318.主な落選議員、意外な当選議員(08/31 12:11)


< ページ移動: 1 2 >

それにしても、「みんなの党」は、朝日新聞を資料にした手元の集計によると(私も暇だね)全国で296万票あまりを獲得している。これは、北海道・北陸信越・中国・四国で候補を立てなかったにもかかわらず、社民党よりも多い。社民党もまったく情けないが、こんなふざけた名前の党がこれだけ得票を得たということは(候補者本人が全然支持されてないにもかかわらず)、認めたくないことだがネーミングが成功したのだと判断するしかない。日本人がどれだけ幼稚化したかということだと思う。次回総選挙ではきっとこの手の馬鹿げた幼稚な名前の党がたくさん現れるかと思うと頭が痛い。

また「みんなの党」の渡辺喜美代表の選挙もどうかと思う。栃木3区の立候補者は、渡辺のほかは幸福実現党だけだったのだ。自民党から森山真弓が立候補の動きがあったが結局潰された。実質無投票当選。幸福実現党の候補が7000票あまり取っているが、これはざっと見ただけで完全には確認してないが、おそらくこの党の小選挙区における最高得票数だろう。渡辺に対する批判票をこういう形でしか表現できなかった栃木3区の有権者は全く不幸だったと思う。

全体的に見て思うことだが、北海道および本州中部から東は民主党が圧勝しているのに比べ、中国・四国・九州は比較的自民党が健闘している。これは、西のほうが比較的地縁が強く、こうした逆風の中でも自民党支持者が踏みとどまったということかもしれない。またもともと民主党が強い北海道や東海はともかく、保守的だと考えられていた東北や北陸信越でこれだけ民主党が圧勝したのは、それだけ小泉構造改革が地域社会を破壊したということなのかもしれないと思う。この変化に関しては今後しばらくのあいだジャーナリズムだけでなく政治学や社会学の分野からも分析の対象になるだろう。政治はともかく、日本の文化や社会がこれからどのような変化を見せて行くのかには関心を持たざるを得ないので、時々は言及して行くことになろうかと思う。

***

当選議員追加。

中島政希。民主党北関東比例区から初当選。以前、中島さんのホームページでその主張を読み、民主党にも信頼できる考えの方がいると安心したことがあった。メールのやり取りを少しさせていただいたことがある。もう何年も前のことで、それ以来中島さんの動向は気にしていたのだが、選挙の結果は思わしくなかった。ようやく志を遂げられたことをかげながら嬉しく思う。石橋湛山の側近だった石田博英代議士や、さきがけの田中秀征代議士の秘書も務められ、ホームページ「今週の主張」を読ませていただいていろいろ勉強になった。個人的には年は違うが誕生日が同じだと言うこともある。

中島さん、おめでとうございます。民主党の海のものとも山のものともつかぬ新人群の中で、中島さんのようなしっかりした保守のスタンスの方がいることは大いに安心できることです。ご活躍を期待しています。


< ページ移動: 1 2 >
3318/5072

コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
一覧へ戻る

Powered by
MT4i v2.21