3299.『バカの壁』の続編/『ローマ人の物語』35〜37/約束はさせないで(09/09 15:54)


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「個性」とか、「したいことをやれ」とか、いろいろな人生のアドバイスがあるが、言葉にするということは結局自分の大事な部分を情報にしてしまうということであることは、気をつけなければいけないことだと思う。自分の心の湿った部分というか、デリケートな部分のことは約束などしない方がいい。自分が戦える部分でのみ、約束というものはするべきなのだと思う。だから自分がしたいことがそういうデリケートな部分に属するときは、言葉にすることは止めた方がいいのだと思う。「センター試験目標800点」なら言葉にしたって何ら差し支えはないだろうけど。

固定的な言葉による目標は、結局自分を情報と化させてしまう。人生の意味を情報にしてしまわないためには、実感とか、言葉にならない部分、言葉ではいわない部分を大切にしていくということなんだと思う。

人はどんな場合であっても生きようとしているのだし、人類は種を保とうとするのだから、あらゆる喜びはそれに合致したものであるはずだ。そういうものは、多分「当たり前」のこと、常識的なことに属するものなのだと思う。倒錯した喜びももちろんあるが、それは程々にしておいた方がいいというのも、また常識ではある。

時間がないときにこんなセンシティブなことを書くのは難しいな。


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