3286.勝間和代『目立つ力』/桜井章一二冊/小林よしのりと天皇をめぐる言説(10/05 20:41)


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昨夜は早く寝たが、今朝起きたのは6時半を過ぎていた。少しPC作業が多すぎるのか、目が疲れる。今日はものを書こうと思ってPCの前に座っていたが、書く以外のことに使う時間が長くて、目ばかり疲れた感じがする。こういうのは大概にしないといけない。

昼前に西友に行って昼食の買い物をし、夕方には日本橋まで出かけた。丸善で本を物色。最近、あまり新書ものを買っていなかったのだけど、まとめて三冊と雑誌まで買った。ちょっと時流的なものに惹かれているのかもしれない。

<画像>目立つ力 (小学館101新書 49)
勝間 和代
小学館

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勝間和代『目立つ力』(小学館101新書、2009)。ブログやツイッターでもこの本について書いている人が幾人かいた。何を書いてあるのか見ようと思って実際に手にとって見たのだが、つまりは「ブログやツイッター、ミクシィや動画サイトなどインターネットを活用して自己表現する力」を「目立つ力」と呼び、「夢を達成するため」に有効に活用する方法について考える本、ということのようだ。世間一般に目立とう、テレビに出よう、みたいなことではなく、あくまでインターネットにおいて多くの人に注目されるための方法、ということだ。

基本的な考え方はよくわかる。どんなすばらしいことをやっていようと、注目されないと成果が出ない、という性質の仕事というのはある。そういう意味では、ネットを通して多くの人に注目されるための方法を考えるというのはもちろん意味のあることだろう。

しかし、またこれも当然なのだが、それが必要になるのは、多くの人に注目してもらいたいような「素晴らしい仕事」をやっていて初めて意味のあることでもある。私もブログもツイッターもミクシィもやっているし、そうしたものが出る以前からホームページをつくっていたのでよく考えたのだが、当然のことながら読んでもらいたいものを書くということは結構大変なことなのだ。最初の頃は詩を書いていたが、一日百アクセスあることはまずなかった。日記を書くようになってだいぶ増えたが、今度は何のために書いているのか分からなくなったりした。いまは、自分の考えたことを文章の形にし、それが何らかの形で読んでくださる方に届けばいいと思って書いているけれども、何を届けたいかということはわからずに書き始めることも多いし、書いた後で何を言いたかったんだろうということもある。ただ、何が表現したいのかは明確な言葉にならなくても、そこに表現したいことがあり、また明確ではない何かが言葉になることによって分かったり、またいただく反応によって沿うかこういうことがいいたかったのかと思うこともあったりする。

ただそういう、なんだかわからない系の文章というのは物凄くたくさんの読者を得るのは難しいように思う。(私には何をいっているかわからないけど読者はたくさんいる、というブログもあるけど)たいていは、いっている意図が明確な文章のほうが人は読む気になるだろう。

まあそういうわけで、私のような文章を書いている人間には本当はあまり縁がないのかもしれないのだが、表紙の帯で勝間さんが笑っている写真がなんとなく気に入ったので買ったのだった。『断る力』のどすの利いたような写真よりは、笑顔の方がこの人は魅力がある。まあたいていの人はそうだけど。


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