2954.「気持ちよい散歩」考/サティとパハマン/荻野進介『サバイバル副業術』(09/14 09:51)


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昨日は朝から二日酔いで午前中は体調を整えるのに苦労した。午後になってブログを書いてから出かける。最初に日本橋に出て、丸善でいくつか本を物色。荻野進介『サバイバル副業術』(ソフトバンク新書、2009)、アントニオ・タブッキ/須賀敦子訳『インド夜想曲』(白水Uブックス、1993)、ポール・オースター/柴田元幸訳『幽霊たち』(新潮文庫、1995)、アンヌ・レエ/村松潔訳『エリック・サティ』(白水Uブックス、2004)の4冊を買う。思わずたくさん買ってしまったが全部文庫・新書だし、先日交換しておいた丸善のお買い物券が3000円分あったのでほとんど出費なし。得したような気分。

友人に少し電話をかけながら銀座まで歩く。いつもは銀座から日本橋に向かって歩くことが多いのだけど、銀座に向かって歩いた方が気持ちがいいということを発見した。賑やかな方に向かって歩くのと静かな方に向かって歩くのと、そのよさは違うといえば違うのだけど、賑やかな方に向かって歩いた方が気持ちが高まっていくから、そういう気持ちを味わいたいならそういう方向の散歩がいい。学生時代はよく渋谷から東急本店の横を通り、松濤から駒場に向かって歩いた。逆に駒場から渋谷まで歩いて出ることも多かったけど、渋谷はどうしてもごちゃごちゃしているから渋谷から出て行くほうが気持ちはよかったな。でも代々木公園の方からなら出るのが公園通りだからそれもまたいいかもしれない。街を歩いて気持ちいいかどうかというのは、歩道の広さとも関係がありそうだ。

銀座で裏通りのショップを冷やかしながら歩くのも気持ちがいい。それから教文館に出て、仲道郁代のピアノの本を買い、山野楽器に行ってウラディミール・パハマンのピアノを探した。ショパンのコーナーにはなくて、ピアニスト別のところに一枚あったので買った。

<画像>Essential Vladimir De Pachmann
Vladimir De Pachmann
Arbiter

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お金を払おうとするとポイントが溜まっているということで1000円使った。また何か得をしたような気分。自分が溜めてきたポイントなのだけど、やはり嬉しい感じがする。それから新装成った三越銀座店へ。6階の紳士服を少し見て地下に下り、夕食の買い物。新装三日目の月曜日としては込んでいるのか空いているのか。込んだところが苦手な私でも付き合える程度だったから、そんなに込んではいなかったのだろう。どこか喫茶店に入ろうと考えて歩きながらいろいろ思い出すがこれと言ったところはなく、取り壊しの続く歌舞伎座でも見に行くかと東銀座まで行く。青いシートに覆われて、歌舞伎座はもう影もなかった。歌舞伎座裏の日本茶の店、「鳴神」へ行く。歌舞伎座が閉じているからか、客は私一人で、ゆっくり出来た。香りのいい夏のお茶をお願いし、お茶受けには練り切り。上品な甘さで落ち着く。お茶は四煎も出してもらって十分堪能した。『エリック・サティ』を読む。


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