政治の本質というのは結局は利害関係の調整だと思うが、現実的に全ての人が満足する形に調整されることはないわけで、そこに「最大多数の最大幸福」だとか「少数者の福祉」といった問題が入ってくるわけである。「少数者の福祉」は「多数者の負担」によって成り立つものであるから、その負担の度合いがどこまで許容できるかというのも大きな問題になるし、そこにおいてコミュニケーションの問題も大きな部分を占めてくる。
また、野党支持者には相変わらず自民党は古い利権の巣窟だと思っている人が多いが、表現の自由問題一つとっても自民党の方が新しい権利の保護に熱心だったりすることはよくあるわけで、「みんなが政治に関心を持つべき」という考えの人が多い野党の中にはそれが進化して活動家化した人も多いわけで、それが生活者や生産者や労働者である保守党支持者にとっては胡散臭く見えるという問題に逆に気付かないということにもなっているだろうと思う。
まあそんなことで「政治に関心を持った方がいい」かどうかは必ずしも一つの答えがあるわけではないと思うけれども、結局自分たちの生活や生産活動、或いは娯楽においても政治というものは背後にあるわけだし、国全体のマクロ政治だけでなく、ミクロマイクロなマウントの取り合いに始まり人間間の駆け引きには政治の要素がもともと多いわけだから、まあそれから逃れることはできないよ、ということは言えるだろうと思う。
ただ、「そんなこと考えたくない」というのもそれはそれでわかるわけで、まあだから必要に応じて「政治に対する関心」を持てばいいんじゃないかとまあここまで読んできて結論はそれかよみたいなことを思う、ということにはなるかなと思った。
まあ希望としては、「保守」というものについてもっと関心を持ってもらえるといいなとは思う。「日本保守党」みたいなちょっと賛同しかねる集団が保守を名乗っているからだいぶ困ったことになってるなとは思うが、日本が日本であり続け、その中で自分たちが日本人として生きて行きやすくするためにはどうしたらいいかということは、結構大事なことだと思う、ということではある。