14.「身の回りから世界へ」と「世界情勢認識から自分自身へ」/現存する世界のリスクと保守から見た世界認識/ボーンヘッド/芸術による活性化(03/14 07:15)


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物事を考えていく方向として「自分自身から世界へ」、「身の回りから世界へ」というのが一つの王道で、「修身・斉家・治国・平天下」というのが儒教でも順番になるわけだけど、一方では「世界から自分自身へ」「世界情勢から身の回りへ」という方向もあり得るわけだ。これはまあそれだけになってしまうといわゆる「意識高い系の罠」にはまってしまうわけだけど、「学んで思わざればすなわち暗く、思いて学ばざればすなわち危うし」ということも言えるわけで、ある種の思考の往復運動の中から新たな考えやアイデアが湧いてくる、ということはあると思う。

最近は日本の保守思想はどういうものであり、どう発展していくべきか、みたいなことばかりをテーマにしていたけれども、世界情勢を考えたり芸術について考えたりして、より幅広い思考の自由さを確保した上でさまざまなテーマに取り組んでいけると良いなと思った。

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ということで世界情勢のことを少し書いておくと、先ごろ公表された「2023年度版PHPグローバル・リスク分析」というレポートがある。(作成は2022年12月)

https://thinktank.php.co.jp/policy/7781/

そこで挙げられている10個のリスクとして、

1. 国際秩序再編で攪乱要因となる「弱りゆくロシア」
2. 米露影響力低下で再編進む中東秩序と取り残される日本
3. 対露エネルギー制裁で深まる三重の分断
4. 低インフレと超金融緩和の終焉がもたらす世界マネー動乱
5. 再び露呈する核抑止パラドックス
6. 中国がロシア・北朝鮮と引き起こす同時多発的な緊張の高まり
7. 振れ幅大きい米国(Volatile America)に振り回される世界
8. 新冷戦で崩壊する中露依存の欧州成長モデル
9. 現実世界に直接的な影響を与え始めるサイバー脅威
10. 繰り返される「見落としリスク」

というのがあるのだが、これはそれぞれきちんと考えると面白いのだけど、一番興味を惹かれるのが10番の

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