【星空に憧れた少年のころ】
子どもの頃好きだった本に、草下英明『星と星座』(保育社カラーブックス、1972)という本があった。もう40年前の本だが、今でも持っている。どうやって自分のものになったのかよくわからないが、母が買ったのかもしれない。私はこの本で星座を覚え、今手元にあるこの本を見ると、この本と星空を見上げることに熱中した小学生や中学生のころのことを思い出す。
<画像> | 星と星座 (カラーブックス) |
草下英明 | |
保育社 |
この中で私が熱中したものは、当時最新の天体のカラー映像と、星座の図、とくにフラムスティード星図という絵で描かれた星の配置図だった。天体のカラー映像は今ではネット上で多く見ることができる。代表的なのはNASAのAstronomy Picture of the day"だろう。ちなみに今日(2013.7.22.時差の関係で一日遅れている)の画像は「土星から見た地球と月」という写真で、土星観測衛星カッシーニから送られてきたものだ。しかし星座図はなかなか見る機会がなかった。私は一時は天文学の方面に進みたいと思うほど星空に熱中していたのだが、結局そちらへは行かず、そういうものに対する関心もあまり伸びないままになってしまった。
久しぶりに『星と星座』を読み返すと、随所にこのフラムスティード星図が掲載されている。これもネットで調べてみると今では全部ネット上で見ることができるようだ。
<画像>
また、多少高いけれども復刻版を入手できるということで、これもamazonに注文してみた。
<画像> | フラムスチード天球図譜 |
恒星社厚生閣 |
こういうものはみているだけで楽しい。子どもの頃の自分の頭の中では星座にはこういうイメージがあり、星空を見上げながらあんな絵がありありと目の前に浮かぶようになるんだろうかとイメージを膨らませていたものだった。
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